半月板や前十字靭帯を損傷したときの筋力低下
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前十字靭帯や半月板を損傷したとき、太ももの筋肉は著しく15%〜50%の筋力が低下すると言われています。
私もそんなに落ちていないと思っていましたが筋肉量はとても落ちていました。
そのため、リハビリでの筋力アップは必須となるわけです。
私の場合ですが、日記にも書いてありますし、前十字靭帯再建術後の痛みの強さとリハビリ内容にも書いてある通り、かなり筋トレは頑張っていました。
毎日の事で飽きてはいましたが人生で一番筋トレを頑張った時期だったと思います。
その結果、前十字靭帯再建術から約5か月後に計測した筋力の評価を出した結果がこれです。
画像の左上の方を見てください。「最大トルク」という項目があります。
この項目が最重要視される項目です。
私の場合、健側(左足で、ケガしていない方)が304.5で患側(右足で、手術した方)が246.0となっており、欠損が19.2%です。
かなり筋トレは頑張っていましたが、5か月でまだ19.2%低下している計算です。
聞いたところ、最大トルクは体重の3倍くらいあれば上々ということで、私の体重が80kgで患足の強さが246ですので強さ的にはクリアしているものの、左足と比べると少しバランスが悪いということになってしまいます。
この左右差少なければ少ない方が良く、あっても10%未満にしたいところということでした。
時期的に見たらまだ痛みもあるし、このくらいの左右差はむしろ良好な方ということでしたが、それでも20%近くの差が出ています。
手術前や手術直後はもっと大きな差が出ていたことでしょう。
用紙をもらっていなかったのが残念です。
この評価表でもわかる通り、筋力が著しく落ちます。
筋力が落ちた状態で復帰をしても再受傷の確率はかなり上がってしまいますので、リハビリにおいて筋力トレーニングは欠かせない要素になっているわけです。
更に、手術後8か月後に計測した結果がこれです。
最大トルクを見てみると327.8と290.8となっており、欠損は11.3%です。
まだ目標には届かないものの、前回の計測からだいぶ良くなっていることがわかります。
その他の項目も患側の数値自体はよくなっています。
なぜか左足の計測がかなり数値が上がっていて欠損のパーセントが上がっている項目もありますが・・・
このように、継続してリハビリを行っていけば必ず結果はついてきます。ここまで筋力が戻ってくれば復帰の日も近くなります。
復帰しようとして半月板再受傷するかもしれませんので無理は禁物ですけどね。
この時に使用したマシンは「アイソキネティック」というマシンでした。
もし、使用して計測したときは参考にしてください。自分の回復の具合がわかって面白いです。
アイソキネティックの筋力計測方法
アイソキネティックで筋力を計測するときは専用の機械にに座り、体を固定してまずは健康な足から計測を開始します。
椅子に座った状態で足を力いっぱい伸ばしたり曲げたりします。
力いっぱいの伸展、屈曲をしても機械でそのスピードは抑制されています。
私の時は1分回に60往復する設定と、120往復する設定の2回行いました。
その60往復の設定が票の左側で、重要視される部分です。
枠外の上を見ると「60DEG/SEC」となっています。そして、早い方が右側です。
このアイソキネティックでは膝の伸展する強さと屈曲する強さを計測します。
下の方に見方が小さいですが書いてあります。見づらいと思いますので下に表にしておきます。
最大とトルク | 動作の間で出力された最も高い筋力の能力を表します。 |
---|---|
最大トルク/体重 | 体重に対しての標準化された、また設定された目標に対するパーセンテージとして表示されます。 |
最大仕事量 | 最も仕事量が多かった回の筋出力のすべて。仕事量は可動域を通じて筋が力を発揮する能力の指標 |
平均パワー | 最大仕事量を時間で除したもの。パワーは筋が力を発生させるすばやさを示す。 |
加速時間 | 設定速度に達するまでの所要時間。筋が関節可動域内の動作初期において測定股を動かす神経筋能力を示す。 |
減速時間 | 設定速度に追いついたじょうたいから動作を停止させるまでの時間。可動域内終端において測定股をECCに制御する神経筋能力を示す。 |
主働筋/拮抗筋 対比 | 拮抗筋群の最大トルク比。極端なアンバランスは関節の障害の原因となる。 |
欠損比 | 1〜10% | 四側の間に有意の差はありません。 |
---|---|---|
11 to 25% | 筋力バランス向上のためにリハビリテーションを推奨します。 | |
> 25% | 機能的障害が認められます。 | |
(-) | マイナスの欠損は患側の値が健側より良かったことを表します。 |
と、書いてあります。難しく表現していてわかりづらいですが、照らし合わせてみればなんとなく掴めると思います。
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