退院直後のアイシングは非常に重要
前十字靭帯や半月板の手術後、退院してからのアイシングは非常に大事です。
もしかしたら入院中のアイシングよりも重要なのかもしれないと私は思っています。
入院したことがある人、または親しい人が入院したことがある方はわかるかもしれませんが、入院中の病院内だけの生活は非常に規則正しく、
更にいろんな患者に対応するため平坦に作られています。
急な段差はないと言っても過言ではありません。
(リハビリ室は除く)
そして、やることもないのでリハビリ以外の時間はほぼ病室で寝たきりです。
歩く場面は限られています。
・トイレ(1日数回10mほど)
・リハビリ室への往復(1日2往復100mくらい?)
・シャワー(1日1往復30mほど)
・売店(人によるがせいぜい200m)
・氷嚢の氷交換(2時間程度毎)
・CPM(1日2回数m)
・食事の片付け(1日3回数m)
・面会(デイルームまで1日数回)
・洗濯(3日に1回くらい)
(たばこ(笑)(1日数回で敷地外に行くので少し歩く))
こんな物でしょうか?上記は前十字靭帯再建術の入院を想定していますが、書いてあることで1日のほぼすべての行動を網羅していると思います。
1日に1キロも歩かない日がほとんどです。
更に、半月板のみの手術の場合、リハビリもないケースが多いですのでさらに減ります。
安全な施設内でほとんど歩かないのですから、手術した足への負担も少ないです。
もちろん、手術から日がたっていないのでそうあるべきなんですけどね。
ただ、手術から退院までは大体2週間くらいですが、その2週間で普通の生活を送れるほど回復できているのでしょうか。
そんなことはありません。
2週間たっても膝は弱っています。むしろ、前十字靭帯再建術は手術直後よりもちょっと時間経過をした後のほうが弱くなっています。
そんな状態で危険がたくさんある日常生活が始まるわけです。膝に負担がないはずがありませんよね。
退院直後の膝の状態
退院直後、前述のとおり膝はとても弱い状態です。さらにいうと、手術の傷口さえ完治していません。
そんな状態ですので、少し長い距離を歩くとすぐに膝に熱を持ち、どんどん腫れてきます。炎症ですね。
これは手術のため血流が悪くなってしまっているのも原因ですが、非常に腫れます。
更に最悪なのが、炎症を防ぐために巻いている包帯と、ぐらつかないように装着している装具です。
腫れてしまった膝を包帯と装具が強く圧迫してとても痛みます。
外したいところですが、外すと他の危険もあるため安易には外せません。
痛みをなくす方法はあるのか?
痛みをなくす方法は・・・あることはあるのですが、実現は難しいです。
病院と同じような生活を送ればいいわけですが、日常生活で病院生活と同じようなサイクルを作るのは難しいです。
しかし、和らげる方法はあります。
それは、とにかく冷やすことです。時間ができれば膝を冷やすようにしてください。
熱を持ったところを冷やすことで炎症も収まってきます。
朝起きたとき、夜帰宅したときはもちろん、できれば学校で、会社で冷やせるようになれば帰りも少し楽に感じるはずです。
私は社会人で会社勤めをしていますが、会社の冷凍庫に保冷剤を何個か入れておいて時間ができれば冷やしていました。
それでも、帰った時には腫れていましたけど…
そして、帰宅した後は寝転がって足を上に上げてください。枕や壁を使ってあげた状態を保っておくと幾分か楽になります。
もちろん、冷やすことも忘れずに行ってください。
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どうしても痛いときは薬を服用する
それでも最初のうちは痛みが取れないかもしれません。そんな時は薬に頼ってしまいましょう。
病院からロキソニン60mg、またはロキソプロフェンNa錠60mgが処方されていませんか?
同じ成分が入っている薬です。
そのお薬は痛み止めです。痛みがどうしようもないときに飲むと、すぐに痛みを取ってくれます。
薬がない場合は薬局でもスイッチOTCといって同成分配合の薬が売られていますので、それを購入しましょう。
ただし、少し割高です。
ロキソニンの効果は絶大ですが、注意点があります。
まず、胃を荒らすので連続服用は避けることと、できればムコスタ(レバミピド)など胃を助ける薬と一緒に服用してください。
そして次が大事です。
痛み止めの薬は痛みを止めるだけであって治っているわけではありません。
痛みがなくなったからと言って普通に足を使ったりすると大変なことになってしまう場合があります。
薬を飲んでいないときが正常なのです。無理をするのは絶対にやめましょう。
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