【半月板損傷】保存療法が行える4つの条件

【半月板損傷】保存療法が行える4つの条件

半月板の損傷には手術が一番です

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半月板を受傷してしまった時、基本的には手術をお勧めします。これはいろんなところで書いていますが、損傷した半月板はよほど少しの損傷でない限り再生しないからです。

 

そもそも、半月板の周辺にはほとんど血管が通っていません。膝の可動を邪魔しないようにするためです。

 

では、どうやって栄養を取り入れているのか?その役目を果たすのが『関節液』です。関節包の中に満たされている関節液から少しずつ栄養を取り入れているのです。全くゼロではないため、半月板が本当に少しだけ損傷した場合は再生できますが、少しでも傷つけた半月板は自己再生ができないとされています。

 

そのため、傷ついたり裂けたりしてしまった半月板の治療には手術しかなくなってしまうのです。


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本当に手術しか治す方法はないのか?

さて、そこで本題です。本当に手術しか治す方法はないのでしょうか?
答えは・・・治すということが本筋でしたらイエスになります。裂けてしまった半月板は手術でしか治せません。

 

では、手術をしないと全くスポーツ復帰はできないのか?
その答えでしたらNOになります。

 

半月板損傷の程度にもよりますが、手術をしないでもスポーツ復帰を果たしている選手は実際にいます。(少ないですけど。。。)
アマチュアレベルでしたら本当にたくさんいます。私の知り合いにもいます。

 

サッカーの長友選手はその代表例でしょうか。左ひざの外側半月板を損傷したものの、保存療法で1流のサッカーの試合に戻ってきました。
軽度の損傷ということも重要なファクターでしょうけど、彼の強靭的なフィジカルがそれを可能にしたものと推測できます。

 

そんな選手が実際にいるわけですから、スポーツ復帰は手術しなくても程度によっては可能を言えます。

 

手術しないで復帰するために必要な事

それでは、どうしたら手術しなくても復帰することができるのでしょうか。
保存療法を成功させスポーツ復帰をするにはいくつかの好条件と持続的な努力が必要不可欠になります。ひとつずつ書いてみましょう。

 

1. 損傷の具合が軽度

すでに何度か書いていますが、大きく損傷した半月板は治りません。小さな損傷であることが必要になります。

 

2. 損傷個所が外側であること

半月板の外側は毛細血管や神経がわずかながら通っており、治癒が見込めます。内側になればなるほどそれもなくなり、外側jから3分の1程になると完全に血流はなくなります。つまり、3分の1より外側の軽微な損傷でしたら治癒が見込めることになります。

 

3. 適切な姿勢を保つこと

ここからは努力になります。半月板の損傷は無理な姿勢から起因し、半月板が耐え切れないほどの力が加わった時に損傷します。
元から姿勢が悪い人、例えばO脚であったりすれば半月板には常に負荷が加わってしまいます。
歩き方の矯正などで正しい姿勢にしなければいけません。

 

4. 強靭な筋肉をつける事

半月板はクッションの役割をし、体への負担を和らげる効果がありますが、それを手助けできるように太ももを鍛えてください。
鍛えられた筋肉が半月板への衝撃を和らげてくれます。

 

上記の条件や努力ができれば、スポーツ復帰は必ずできます。
どれか一つでも欠ければダメというわけではなく、少し大きめの損傷であってもその分、保護できる筋肉を大きく作ることができれば無事に復帰することも可能です。




まずは病院で診察をしてください

ただし、大きな断裂の時などは手術しなければどうしようもないケースもあります。
自己判断で保存療法を選択することは絶対にやめましょう。

 

医師の診断の上、保存療法が決まってもトレーナーとよく相談しながら治療計画を立てて、それに従って復帰を目指すリハビリを行ってください。

 

やはり手術療法をお勧めします

ここまで保存療法について詳しく書きましたが、私は手術を推しています。
保存療法で何とか復帰することができるかもしれません。しかし、その後は絶対に大丈夫かと言われるとそうではありません。
治癒したと言っても一度損傷した半月板は完全にもとに戻ることはありません。

 

いつ、何をした時にまた損傷するかわかりません。後にそんな不安を残さないようにするためにも手術ができるという方は手術をお勧めします。

 

ご自身のおかれた環境や時期をみて、じっくり考えて後に後悔のない選択をするようにしてください。

 


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