手術時の包帯の3つの重要な意味と巻き方を解説

包帯の3つの重要な意味と膝の包帯の巻き方を写真付きで解説

包帯の3つの重要な意味と巻き方

手術をしたところは大体包帯が巻かれますよね?なぜだか考えたことはありますか?
この記事では詳しく包帯を巻く意味と膝の包帯の巻き方を書いていきます。

 

包帯を巻く意味とは

手術後の膝の包帯には複数の意味があります。他の手術の時もほぼ同様の意味ですが私が経験しているのは膝の手術ですのでここでは「膝の手術の包帯」とさせていただきます。

 

意味を理解するのは重要ですので覚えておいて損はしないと思います。


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@ 患部の固定

真っ先に思いつくのが患部の固定だと思います。手術時だけではなく捻挫したときなども患部の固定を目的に包帯を巻くことがあります。

 

膝を手術したとき、膝を深く曲げる動作や膝にひねりを加える動作は厳禁です。手術直後〜術後早期の前十字靭帯は非常に強度が弱くなります。

 

健康な前十字靭帯の20%〜30%まで弱くなると言われています。
そんな時に激しい衝撃を加えると再度損傷の危険が高まります。ですので、包帯で固定し、再度損傷の危険を低くする役目があります。

 

A 患部の圧迫

手術するとき、皮膚を切開し、骨に穴をあけたり靭帯を取り除いたりと通常では考えられないほどの外傷を負います。
それが原因となり激しく炎症を起こし腫れあがります。

 

その腫れを抑えるために包帯で患部を圧迫します。

 

膝の手術直後は腫れ始めるときで包帯の圧迫が苦痛になりますが、巻きなおしたりしてはいけません。

 

B 傷口の保護及び、絆創膏がはがれることを防ぐ

手術時に多くできてしまった傷の保護と、傷口に貼られている絆創膏がはがれてしまうのを防ぎます。
包帯がないと絆創膏の粘着部分が摩擦によりすぐにはがれてしまいます。

 

手術後は数日間絆創膏が貼りっぱなしになるのですが、はがれてしまうのを包帯が密着していることにより防ぐ効果があります。

 

このように包帯を巻くのには複数の意味があります。自分で取ったりせずに先生に言われた通りに巻きなおしをしましょう。

 

膝の包帯の巻き方

前十字靭帯手術の時は足全体が腫れあがってしまいますので包帯も足の裏から太ももまで巻きます。
もちろん一本の包帯では足りませんので2本〜3本使うことになります。

 

結構コツがありますので、写真を交えて書かせていただきます。

 

・包帯の向きがあります。
包帯の向きですが、まず包帯は長い布がぐるぐる巻きにまかれている状態で保管しているかと思います。
巻かれていない場合は・・・巻いてから使用してください。
包帯
この状態ですね。
そして、巻くときは包帯の外側と体を密着させるように巻くようにします。
包帯の向き
こういった具合です。
包帯の内側でやろうとするとうまくいきません。よれたり、巻き始めが固定できなかったりします。

 

それでは、巻き方です。




足の裏から巻く場合

前十字靭帯再建術の術後早期は足の裏から太ももまで巻くことになります。
私は身長が結構高いので一回3本使って包帯を巻いていました。

 

@ 巻き始めです。一番難しいところかもしれません。

巻き始めは包帯の先端が外に出ないようにするため、最初の1巻きは少し戻るような形で巻きます。
そして1巻きできれば包帯は固定されます。
包帯の巻き始め

 

A かかとは露出で構いません。

2〜3回巻くとかかとの手前まで行きます。
かかとの手前の足の裏から足首まで一気に包帯を伸ばし、足首の上をまたぐように巻きつけます。
包帯を足首に巻き付ける

 

B 包帯の進む幅は包帯半個分

包帯の1巻きで進む幅は包帯の半分ずつを意識してください。
ということは、包帯が各場所で2重になるように進むということです。
包帯は2重になるように巻く
ここで2重になっていない場所があると、ミミズ腫れができてとてもかゆいです。

 

C 包帯の継ぎ目

1本では太ももには到達できません。継ぎ目の部分は1本目の最終箇所と2本目が少し重なるようにしてください。
包帯の継ぎ目1


包帯の継ぎ目2

 

D テープで固定

太ももまで到達したら端をテープで固定して終了です。

 

足の裏から太ももの包帯 足の裏から太ももの包帯

テープは病院内でも売っている3Mテープがお勧めです。
包帯を止めるテープ

 

ふくらはぎから巻く場合

半月板縫合手術や前十字靭帯再建術後、数週間たった時はふくらはぎから巻くことになります。
こちらも基本は足の裏から巻くときと一緒です。
包帯1本〜2本で済むと思います。

 

@ 巻き始め

足の裏のようにゴツゴツしていないのでやりやすいです。
わかりやすく1巻き戻って、包帯の橋が隠れるようにしましょう。
包帯の巻き始め

 

A 包帯の進む幅は包帯半個分

巻き方は前十字靭帯と全く一緒です。包帯半個分ずつ進みましょう

 

B 包帯の継ぎ目

1本で太ももに到着できない場合は2本目を使います。
やり方は前述と同じく1本目の最終箇所と2本目が少し重なるようにして続きを巻きます。
包帯の継ぎ目

 

C テープで固定して終了

こんな感じです。
太ももからの包帯

 

 

全体を通して、古い包帯を使用したので少し汚れています。すいません。

 

毎日取り換えなければいけないのですぐに慣れることができます。
慣れれば5分程度で交換ができます。

 

包帯の取り換え

毎日リハビリをして少しながら汗をかきますし、手術時につけた創傷から血が滲みますので包帯は毎日交換しなければいけません。
ですので手術時には大量に包帯が必要になります。

 

私の場合ですが、前十字靭帯の手術直後は一回包帯を巻くたびに3巻使い、毎日交換していました。
全部で9巻包帯がありましたが、3日に一回洗濯しないと使うものがなくなってしまう状況でした。

 

普通に洗濯して大丈夫ですが、必ず洗濯ネットに入れて洗濯してください。

 


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