半月板の重要性と損傷について
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半月板は膝の中に存在し、膝の内側にC型が1枚、膝の外側にO型で1枚あります。大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の関節の動きを円滑にします。
更にジャンプの着地時の衝撃をやわらげるクッションの役割を持っています。
この半月板がもしなければ衝撃が直に骨に伝わり、膝関節にある軟骨がすり減ってしまいます。
・半月板の大きさ
半月板の大きさは個体差はありますが平均値で奥行きが内側のO型の半月板が3.5cm、外側のO型の半月板が3cm程度で幅は1cmほど、厚さは0.4cmと非常に小さいです。
この小さいものが膝の重要な役割を担っています。
更に膝の屈伸に伴い半月板も動きます。可動域は内側の半月板が6mm程度、外側は12mm程度動きます。
半月板損傷について
半月板は関節包の中で満たされている関節液の中に存在し、栄養も関節液から補っています。
血管から栄養をもらうよりも効率が悪く、損傷を起こしてしまった場合、非常に修復しずらい場所となっています。
特に半月板の内側を損傷してしまった場合は自然治癒はしないといわれています。
どんな時に損傷するのか
膝はもともと捻るように設計されていません。ですのでねじりの力には弱く、半月板も膝を捻ることによる衝撃で損傷します。私生活でも膝を捻る動作により受傷することがありますが、ほとんどはスポーツしているときに受傷します。
ジャンプ着地時に膝を曲げている状態でさらに捻る動作を加えることで受傷することが多いです。
私もこのパターンです。
半月板が単独で損傷するよりも、前十字靭帯や内側側副靭帯と一緒に損傷する確率の方が高くなります。
損傷したときはどうなるか
受傷時は痛みます。時間がたてば痛みは薄くなりますが、完全に痛みがなくなるにはかなりの時間が必要です。
半月板損傷した時の症状
キャッチング
膝を曲げの状態から伸ばすとき、何かが挟まったような感覚が出てきます。
ロッキング
関節内で損傷した半月板が関節に挟まり、膝を完全に伸ばすことができなくなります。
同時に、膝に激しい痛みが生じます。
体験談
ジャンプ着地時の受傷で、受傷直後は激しい痛みがありました。
時間経過とともに痛みが治まってきましたが、さらに数時間経過すると膝に液体がたまり非常に腫れてきました。
この液体は膝の関節液が受傷によって過剰に分泌されたものです。
そして痛みで足を引きずって歩くことすら難しい状況になります。
1日も経過すれば地面に足を付けることすらできなくなりました。
そして膝のロッキングも相まって足を伸ばすこともできませんでした。
できれば受傷当日に病院に行って処置してもらいましょう
受傷をしてからしばらくの間は足は引きずりますがかろうじで歩けます。
次の日になってしまえば歩くことがつらくなりますので、当日に病院にいけるのでしたら行くようにしましょう。
病院での処置内容
緊急の処置内容ですが、膝に関節液が溜まっている場合は太い注射で抜かれます。
この時に抜いた関節液が真っ赤に染まっていた場合、かなり高い確率で前十字靭帯断裂・又は損傷となっているそうです。
更にロッキングがあった場合は膝をもとの位置に戻します。戻し方は、割と力任せに見えますが、
膝を一旦曲げた状態にし、関節内に隙間を作るそうです。そこで挟まった半月板の一部を開放し、まっすぐにします。
この処置をしてもらうととりあえず歩くことはできるようになります。
時間がたつと状態は悪化します。
基本的に半月板は自然治癒は期待できません。
ですので、大きく半月板を損傷した場合は時間経過と共に状態は悪化の一途です。
まずは膝に水がどんどん溜まります。さらに、疼痛があるため膝をかばって歩くことが原因で太ももの筋肉が激減します。
本当にシナシナになります。
それでもさらに放置を続けると・・・損傷した半月板が膝の軟骨を傷つけ、変形性膝関節症という症状を引き起こし、骨を変形させてしまいます。
そうならないためにも、半月板損傷の疑いがある場合は病院に行って、必要でしたら手術をしてもらいましょう。
手術が必要にならない場合もあります。
ロッキングを伴わない軽度の場合など、生活に支障をきたさない場合は保存療法でも良しとされています。
ただ、一部は損傷しているので今後の生活にはある程度制約が出来てしまうことになります。
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