術後のバスケ復帰で痛感した練習不足|体力・筋力・接触プレイの壁
前十字靭帯再建後の競技復帰初期。実際にZAMSTのサポーターを着用してバスケットボールに復帰していた頃の写真。

練習に行ってみて分かった「順調」と「まだ足りない」

2017年1月中旬〜下旬にかけて、体育館でのバスケット練習を継続しています。膝(半月板・前十字靭帯の術後側)の状態は大きく崩れていませんが、「動けるようになってきた実感」と同時に「練習不足の現実」もはっきり見えました。

この記事では、1月15日前後の練習で感じた手応えと、1月22日の練習で露呈した課題を、時系列が混ざらないように一本にまとめます。

まずは近況:膝の状態は良好。ただし油断はできない

練習後に膝を触って確認しても、以前のように「何もしていないのに疼く」「膝裏が強く痛む」といった反応は目立たず、状態はかなり落ち着いています。

とはいえ、着地の瞬間に膝のお皿の少し下に違和感が出ることもあり、完全に不安が消えたわけではありません。術後の足は血流が落ちやすく、固さ(張り)が出やすいので、ストレッチは優先度高めで継続しています。

1月中旬:動きは戻ってきた。寒さだけが厳しい

体育館は暖房がないので、とにかく寒い日がつらいです。手がかじかむとシュートタッチは狂うし、乾燥でボールが滑ってキャッチミスも増えます。体が温まってきたと思っても、休憩で一気に冷える。コンディションとしては最悪です。

それでも、膝の動きは前週よりスムーズでした。全力疾走もできる。踏ん張りも効く。ジャンプにも少しずつトライできました。思わず術側(手術した足)で着地してしまって「やばい」と思った場面もありましたが、膝は耐えてくれました。

課題として残ったのは、スタミナと接触プレイです。少し本気で走ると息が上がるし、接触しながらのジャンプはまだ避けてしまう。ここは「できるようになってきた」と「まだできない」が同居しています。

1月下旬:できることは増えた。けれど練習不足が露呈した

1月22日。練習を続けてきたことで、切り返しやジャンプ、着地など「怖くて避けていた動作」が少しずつ普通にできるようになっていました。一緒に練習している人から「調子上げてるな」と言われるのも、素直にうれしいです。

ただ、この日は別の意味で衝撃がありました。私の復帰を聞いた知り合いが、レベルの高いメンバーを連れて練習に来たんです。

当たりが強い。

いつもの仲間は、無意識に気を遣ってくれていたのだと思います。ところが練習試合になると相手は本気です。押される、止められる、弾き返される。こちらも当たりに行きたいのに、体が反応しない。感覚も戻りきっていない。

結果としては、完敗でした。

悔しいです。バスケット以外のことは割と流せるのに、バスケで「負け」を認めるのは本当に悔しい。復帰したらある程度は通用するんじゃないか、どこかでそう思っていた気持ちが粉々になりました。

敗因を整理:体力不足と筋力不足がはっきりした

圧倒的な体力不足

少し走るだけで肩で息をしてしまう。これは練習頻度の問題も大きいです。仕事が忙しくて平日に走れていない以上、週1の体育館だけでは足りません。コンディションは「戻り始め」なのに、心肺がついてこない感じです。

筋力不足(しかも両足とも)

これまでの筋トレは「右足(術側)を左足に近づける」意識が中心でした。でも、よく考えたら左足の筋力も落ちています。1年半のブランクは想像以上で、左右を揃えるだけでは足りない。

本気の接触やポジション争いに耐えるには、両足と体幹を含めた総合的な筋力が必要です。ここは現実を受け入れて、やり方を変えるしかないと感じました。

練習不足の根本:実戦が足りない

実戦に勝る練習はありません。週1しか体育館でプレーできないのは、やっぱり大きいです。できることなら平日にも体育館で触る機会がほしい。難しいなら、せめて走る時間を確保する。小さくてもいいから継続する。

復帰は勢いだけでは無理で、積み上げが必要だと再確認しました。

次の練習の目標:逃げ腰をやめて、接触プレイを入れる

ここまでの練習は、再受傷が怖くて、どうしても外からかわすプレーが中心になっていました。でも、本来の自分の仕事は接触プレイです。得意不得意で言えば、外で勝負するタイプではありません。

このまま逃げ腰が癖になってしまうと、体が戻ってもメンタルが戻らない。だから、次の練習では意識して「接触プレイ」を入れます。

いきなり全力でリバウンドを飛びにいくのは次の段階として、まずはポストプレイから始めることにします。

ポストプレイとは

ポストプレイは、ゴール下付近でディフェンスを背負ってボールをもらい、体を当てながらシュートまで持っていくプレーです。

密着状態で踏ん張りが必要なので、筋力と体幹、そして「怖さに負けない気持ち」が問われます。

少し危険度は上がりますが、いつか必ず通る道です。だからこそ「次の練習でやる」と決めます。目標を言語化しておくと、逃げられなくなるので。

まとめ:順調だからこそ、次の壁が見えた

膝の状態は確実に落ち着き、できることは増えています。一方で、強度の高い相手と当たったときに、練習不足・体力不足・筋力不足が一気に露呈しました。

悔しい。でも、課題が明確になったのはプラスです。ここからは「回復」だけでなく、「競技に戻るための身体づくり」を本格的に進めていきます。

次の練習の目標は、接触プレイ(まずはポストプレイ)を入れる。
頑張ります。


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