
膝のケガは「ゼロ」にするより「減らす」発想が現実的
このブログでは、私自身が前十字靭帯や半月板の損傷を経験した中で、 「当時知っておきたかったこと」「後から振り返って大事だったと感じたこと」を中心に書いています。
そして、膝のケガについて一番強く思うのは、 本当の理想は、そもそもケガをしないことです。
ただ、スポーツをしていれば、ジャンプの着地、切り返し、接触など、 どうしても避けきれない場面はあります。 だからこそ私は、膝のケガ予防を次のように考えています。
予防とは、ケガを完全になくす魔法ではなく、 「起こりやすい条件」を減らして、受傷の確率を下げること。
この記事では、医療的な断定や専門的な話は避け、 実際に膝を痛めた経験者として感じた 「これを意識していれば、リスクは確実に下げられる」 というポイントを整理していきます。
なぜ膝はケガをしやすいのか
膝は、歩く・走る・しゃがむ・ジャンプするといった 縦方向の動きには比較的強くできています。 日常生活でもスポーツでも、何度も繰り返される動きだからです。
一方で、膝が弱いのは次のような動きです。
- 着地や切り返しで膝が内側に入る動き
- 足が床に引っかかった状態で体だけが回る動き
- 急な方向転換やストップ動作
- 想定外の接触や体勢の崩れ
つまり、「ねじり」「急な動き」「不意な力」が重なったとき、 膝には大きな負担がかかります。
そして、その危険な場面は、 筋力不足・柔軟性の低下・姿勢の崩れ・疲労の蓄積などが重なるほど 起こりやすくなります。
膝のケガを減らすための5つの考え方
膝のケガを予防するために、私が特に重要だと感じているポイントは、 大きく分けて次の5つです。
- ウォームアップを省かない
- 膝以外の筋肉で支えられる体を作る
- 体を固めたまま動かない
- 姿勢と動きのクセを知る
- 疲れている日は無理をしない
どれも特別なことではありませんが、 続けられるかどうかで差が出る部分でもあります。
ウォームアップは「短くても必ずやる」
予防の中で、最も手軽で効果を感じやすいのがウォームアップです。
いきなり全力で動くと、 体がまだ固い状態で着地や切り返しを行うことになり、 動きがどうしても雑になります。
おすすめなのは、次のような流れを5〜10分でもいいので固定することです。
- 軽く体を温める(足踏み・軽いジョグなど)
- 股関節・足首を中心に動かす
- 小さなジャンプや方向転換で動きを確認する
「今日は体が重いな」「いつもより動きにくいな」と感じられるだけでも、 無理な動きを避ける判断がしやすくなります。
膝を守るのは太ももだけではない
膝のケガ対策というと、太ももの筋トレを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実際に重要なのは、 膝以外で体を支えられるかどうかです。
特に負担を分散してくれるのは次の部位です。
- お尻(股関節を安定させる)
- 太もも裏(減速や切り返しを支える)
- 体幹(上半身のブレを抑える)
これらが弱いと、どうしても膝だけで踏ん張る動きになり、 結果として受傷リスクが高まります。
激しい筋トレである必要はありません。 続けられる強度で、少しずつ積み上げることが大切です。

体が硬いまま動くと、負担の逃げ場がなくなる
柔軟性が低い状態で動くと、 関節の動きに余裕がなくなり、同じ場所に負担が集中します。
ここで言う柔軟性は、 体が柔らかいかどうかではなく、 動きの中で逃げ道があるかどうかです。
運動後に、短時間でもいいので 太もも・お尻・ふくらはぎを中心にストレッチを行うことで、 次の動きがかなり楽になります。
姿勢と動きのクセを知っておく
膝のケガが多い人には、共通する動きのクセがあります。
- しゃがんだときに膝が内側に入る
- 片脚立ちで体が大きく傾く
これらは意識だけで直そうとしても、なかなか定着しません。
筋力や体の使い方が整ってくることで、 自然と安定した動きに近づいていきます。
一番大事なのは「今日は無理をしない判断」
疲れている日は、反応が遅れたり、動きが雑になりやすくなります。
その状態で無理をすると、 思わぬタイミングで膝に強い負担がかかってしまいます。
「今日は調子が悪い」と感じた日は、 強度を落とす、早めに切り上げるといった判断も 立派な予防の一つです。
まとめ|膝のケガは意識次第で減らせる
膝のケガを完全に防ぐことは難しくても、 リスクを下げることは可能です。
- ウォームアップを省かない
- 膝以外の筋肉を使える体を作る
- 体を固めたまま動かない
- 動きのクセを把握する
- 疲労を感じたら無理をしない
どれも小さな積み重ねですが、 続けることで大きな差になります。
