退院後3ヵ月以降のリアル生活記録|走り始めと本格的なフットワークの時期
走る習慣を再開した頃のイメージ。無理のない範囲で少しずつ距離を伸ばしていく時期です。

退院後3ヵ月以降のリアルな生活記録

どうも、えすひろです。

ここでは、膝の大きなケガで手術を受けたあと、退院してから3ヵ月以降の私の暮らし方を振り返ってみます。あくまで「一人のバスケットボール好きがどう過ごしていたか」という体験談として読んでもらえたらうれしいです。

この時期になると、日常生活はだいぶ楽になってきますが、スポーツ復帰という意味ではまだまだ道のりの途中。走ることが少しずつ生活に戻ってきて、「うれしいけれどしんどい時期」だったなと感じています。

3ヵ月を過ぎて、ようやくジョギングが日課に戻り始める

私の場合は、退院後3ヵ月くらいでようやく「ジョギングを取り入れていこうか」という話になりました。長いあいだ走ることから離れていたので、とにかく走りたくてうずうずしていました。おそらく、スポーツをやっている人はみんなそう感じているのではないでしょうか。

それまでは筋トレ中心のメニューが多く、「動いているのに走れない」というもどかしさがずっとありました。3ヵ月を過ぎて、少しずつでも走れるようになってきたときは、単純にうれしかったです。

最初のうちは、距離もペースも控えめ。私の場合は「とりあえず2kmくらいかな?」という感覚で、無理せず短い距離からスタートしました。手術前の感覚で考えると、普通に走れるイメージを持っていましたが、実際にやってみると体力がガクッと落ちていることを痛感します。

それでも、汗をかきながら外を走る感覚が戻ってきたのは大きくて、「やっとここまで来たか」という実感が少しずつ生まれていきました。

仕事とジョギング習慣の両立は想像以上にハード

当時、リハビリの担当の方からは「できれば毎日走ってね」と言われていました。ただ、フルタイムで働きながら毎日走るのは現実的にはなかなか大変です。

残業で帰りが遅くなる日もありますし、「今日はさすがにきついな」と感じる日も正直たくさんありました。それでも、自分の中で可能な限りは毎日走る!と決めていました。

この頃は、走る距離を少しずつ伸ばしながら、3km、4km、5kmと段階的に増やしていった記憶があります。タイムよりも「習慣として続けること」を優先していた時期です。

ジム通いを始めて感じたこと

ジョギングと並行して、私の中で大きな変化だったのが「生まれて初めてトレーニングジムに通ったこと」です。膝まわりを含めた下半身をしっかり鍛え直すために、マシンを使った筋トレも本格的に取り入れ始めました。

最初はジムの雰囲気にも緊張しましたが、負荷を細かく調整できるマシンは、自宅トレーニングとはまた違った意味で心強い存在でした。

この頃から、私の中では「走る」「ジムで鍛える」「家でケアする」という3つをうまく組み合わせていくことがテーマになっていました。

復帰へのカギになった“地獄のフットワーク”

ハーキー運動をしている男性のイラスト。素早い足踏みで体を温めるトレーニングのイメージ。
ハーキーで瞬発的な動きを取り戻していく様子をイラストで表現しました。

走る距離に少し慣れてきたタイミングで、リハビリのメニューには本格的なフットワークが加わりました。バスケットボールを続けるうえで避けて通れない動きです。

私が取り組んでいたメニューの一例がこちらです。

  • その場で行う全力足踏み(ハーキー)をストップウォッチで10秒を5セットこなす
  • 横方向の動きが中心のサイドステップを、片道を1回として100回(片足50回)

数字だけを見ると「それくらいならできそう」と思うかもしれませんが、久しぶりにこうした動きをまとめてこなすと、太ももやお尻まわりへの負荷はかなりのものです。

サイドステップは“横の動き”に慣れるための反復

サイドステップは、いわゆる反復横跳びのような動きです。軽くジャンプしながら横方向にステップを踏み続けることで、膝だけでなく、体全体でバランスを取る感覚が戻ってきます。

私の場合は、「片方への移動を1回」と数えながら、一定回数をまとめてこなす形でした。回数を重ねるごとに呼吸も乱れてきます。30回あたりで疲れはじめ、60回を超えるあたりから顔がゆがみます。

その場足踏み(ハーキー)は心肺にも太ももにもズドンと効く

ハーキー(その場での全力足踏み)は、バスケットボール経験者なら一度はやったことがあるのではないでしょうか。私にとっては、得意じゃないし疲れるしで好きではないメニューでした。

決められた秒数のあいだ、できるだけ速く足を動かし続けるので、心肺にも太ももにも一気に負荷がかかります。久しぶりにこのトレーニングを再開したときは、1セット終わっただけで脚がガクガクになりました。ストップウォッチでの10秒は地獄です。

それでも、「コートで動き回るためには、ここを避けて通れない」と割り切って取り組んでいました。復帰までの道のりを支えてくれたメニューのひとつです。

退院後3ヵ月以降を振り返って感じること

退院後3ヵ月以降は、日常生活の不便さはかなり減ってきますが、その分「スポーツに戻るためのトレーニング」が一気に濃くなっていく時期でした。

  • 短い距離からのジョギングを習慣化していくこと
  • ジムで下半身を中心にコツコツ鍛え直すこと
  • フットワーク系のメニューで、コートの動きに近い負荷をかけていくこと

この3つを、仕事と両立させながら地道に続けていく。今振り返っても、決して楽な時期ではありませんでしたが、ここで積み上げたものが後のバスケットボール復帰につながったと感じています。

この記事は、あくまで私個人の体験談です。同じような状況の方がいたら、「こんなふうに過ごしていた人もいるんだな」と、少しでも気持ちの整理やイメージづくりの参考になればうれしいです。

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