前十字靭帯再建術後の服装は想像以上に大変だった|退院後に本当に困ったことと現実的な対処法
前十字靭帯再建術後、包帯と膝用装具を装着したまま日常生活に戻り、外を歩けるようになった様子

前十字靭帯(ACL)再建術後、退院してから困ったことの一つが装具を付けたまま、何を着ればよいのかという問題でした。

普段のズボンが装具に引っかかる。外出先で膝周りを確認しにくい。仕事ではスーツも着なければならない。手術前には、ここまで服装に悩むとは思っていませんでした。

この記事では、実際に私が試したジャージ・ハーフパンツ・仕事着の経験をもとに、退院後の服装とズボン選びの確認ポイントをまとめます。

前十字靭帯再建術後の服装は何を着る?

服装を選ぶときに確認したいのは、装具の装着指示を守ったうえで、無理なく脱ぎ着できるかという点です。私が試した服装には、次のような違いがありました。

私が試した術後の服装と、困ったこと
服装 私がよかったと感じた点 困った点・確認したい点
ゆったりしたジャージ 伸縮性があり、短時間の外出に使いやすかった 装具を覆う場合は、膝周りの余裕と裾の開きが必要
ハーフパンツ 装具が服に隠れず、膝周りを確認しやすかった 寒い時期や仕事など、使いにくい場面がある
スーツ 仕事の服装に対応できる 私の普段のスラックスでは、装具が収まりにくく苦労した

装具を肌に直接付けるか、衣服の上に付けられるか、いつ外してよいかは、使用する装具や病院の指示によって異なります。この記事の体験をまねて装着方法を変えず、担当の医師・理学療法士・義肢装具士に確認してください。

装具に合わせたズボンの選び方|サイズ・素材・裾を確認

私の場合、普段のズボンが履きにくくなったのは、装具や包帯で膝周りがかさばったためです。ウエストが合っていても、膝や裾で引っかかることがありました。

そのため、ズボンを選ぶときは次の3点を確認すると、手元の服が使えるか判断しやすくなります。

  • 太ももから膝周りに余裕があるか:装具を服の下に付ける場合、布が突っ張らずに収まるかを確認します。
  • 素材に伸縮性があるか:伸びる素材でも、膝周りが細いと装具に引っかかることがあります。素材と形の両方を確認します。
  • 裾が十分に開くか:裾の細さやゴムの強さによって、足や装具を通しにくい場合があります。ファスナー付きなら、どこまで開くかも確認します。

「ワンサイズ大きければ大丈夫」とは限りません。ウエストだけ大きくなっても、必要な膝周りの余裕が得られないことがあるためです。購入する場合は、サイズ表の寸法や返品・交換条件も確認しておくと選びやすくなります。

まずは手持ちの服で使えそうなものを探し、退院前に可能であれば、実際の装具を付けた状態で着替えについて相談しておくと安心です。

前十字靭帯再建術後に私が使用した硬性の膝用装具
私が使用した膝用装具。膝周りに厚みがあり、普段のズボンでは収まりにくいことがありました。

普段着で試したジャージとハーフパンツ

ゆったりしたジャージ|短時間の外出には使いやすかった

コンビニなどの短時間の外出では、伸縮性のある、ゆったりしたジャージが使いやすかったです。私の場合は、装具が服の下に収まるものもありました。

一方で、膝周りが隠れると、装具が当たる位置やずれを確認しにくいことがありました。膝までまくり上げにくいものでは、外出先で困る場面もありました。

見た目だけで選ばず、装具が収まるか、必要なときに膝周りを確認できるかまで見ておきたい服装です。

ハーフパンツ|装具を確認しやすいが、季節や場面を選ぶ

ハーフパンツは膝周りを覆わないため、装具が服に引っかかりにくく、状態を確認しやすい点がよかったです。

ただし、長い装具では裾と重なることもあります。また、寒い時期や仕事など、ハーフパンツでは過ごしにくい場面もあります。

私には使いやすい選択肢でしたが、装具の長さ・服の丈・着ていく場所に合わせて選ぶことが大切だと感じました。

仕事でスーツを着るときに困ったこと

退院後、私が特に苦労したのは仕事着でした。スーツが必要でしたが、普段のスラックスの下に装具を収めようとすると、布が引っかかり、膝周りも確認しにくくなりました。

  • 装具とスラックスが重なり、締め付けや痛みが気になった
  • 膝周りが蒸れ、かゆみが出た
  • 裾を上げにくく、装具の状態を確認しづらかった
  • 装具が当たる部分のスーツ生地が傷みやすかった

私の場合は、途中からスーツの上に装具を付けて過ごしたこともあります。見た目は目立ちましたが、膝周りを確認しやすくなった点は助かりました。

ただし、これは私の当時の体験です。衣服の上から装具を付けられるかは、担当の医療者に確認が必要です。ずれやすさや装着位置も関わるため、着替えやすさだけで付け方を決めないようにしてください。

仕事復帰を控えている場合は、手持ちの仕事着が使えるかを確認し、難しければ、通院や装具使用の期間に服装を変更できるか職場へ相談しておくと準備が進めやすくなります。

退院直後、私が右脚に膝用装具を付けていたときの写真
退院後に装具を付けていたときの写真。服装を選ぶ際は、膝だけでなく装具全体の長さも確認しておきたいと感じました。

退院後の靴選びで私が確認したこと

服装とあわせて、靴にも気を使いました。私の場合、退院直後は歩幅が小さくなり、手術した脚をかばって歩いていたため、段差や床の滑りが気になったからです。

私が意識したのは、次の3点です。

  • 靴底が滑りにくく、すり減っていないこと
  • 足に合っていて、歩くときにぐらついたり脱げたりしにくいこと
  • 脱ぎ履きの際に、無理な姿勢や動作が必要にならないこと

脱ぎ履きのしやすさだけでなく、実際に歩くときの履き心地も確認したいところです。病院から靴の指定や指導がある場合は、その内容を優先してください。

退院後の外出で困ったことは、前十字靭帯術後、退院してからの外出が怖い理由|電車・車・むくみの体験談にもまとめています。

前十字靭帯再建術後の服装に関するよくある質問

装具はズボンの上と下、どちらに付ければよいですか?

使用する装具と病院の指示に従ってください。私には衣服の上に付けて過ごした経験もありますが、それをすべての人にすすめることはできません。服装と装着方法が合わず困る場合は、実際に着たい服をもとに担当の医療者へ相談してください。

ズボンは普段より大きいサイズを買う必要がありますか?

必ずしも買い替えが必要とは限りません。手持ちの服で、装具を付けた状態でも使えるものがあるかを先に確認します。買い足す場合は、サイズ表記だけでなく、膝周り・裾幅・素材の伸び方を確認してください。

退院後にデニムを履くことはできますか?

デニムの形や伸縮性、装具の大きさ、膝周りの状態によって異なります。私の場合は、普段の細身のズボンでは装具が収まりにくく苦労しました。デニムだから一律に判断せず、無理なく脱ぎ着できるか、締め付けがないかを確認することが大切です。

冬にハーフパンツでは寒い場合、何を確認するとよいですか?

装具を覆える長ズボンの膝周りや裾幅、ファスナーの開く範囲などを確認します。防寒のために装具の下へ衣類を重ねたい場合も、装着指示に合うかを担当の医療者へ相談してください。

まとめ|手持ちの服が装具と一緒に使えるか確認しよう

前十字靭帯再建術後の服装は、私にとって思った以上に悩む問題でした。特に、普段のズボンや仕事のスーツがそのまま使えなかったことは、退院後に困った点です。

これから準備する場合は、次の点を確認してみてください。

  • 装具の装着方法は、病院で受けた指示を優先する
  • ウエストだけでなく、膝周り・裾の開き・素材を確認する
  • 手持ちのジャージやハーフパンツが使えるかを先に確認する
  • 仕事着が難しければ、復帰前に職場へ服装を相談する

自分に合う服装が見つかると、着替えや外出の負担も減らしやすくなります。私の経験が、退院後の生活を準備する参考になればうれしいです。

入院前に持ち物を準備している方は、前十字靭帯・半月板手術で役立った入院の持ち物リスト21選もご覧ください。

包帯についての体験は、膝の手術で巻かれる包帯の意味と、私が入院中に経験したことにまとめています。

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