5年のブランク後にバスケ復帰して気づいた膝の異変
久しぶりの復帰で、感覚は戻っているのにシュートだけが届かなかった瞬間

完全復帰後も、私はバスケットボールを続けていた

前十字靭帯と半月板の手術を経て、私はいわゆる「完全復帰」と呼べる状態まで戻ることができました。 復帰後も慎重になりすぎることなく、しっかりとバスケットボールに向き合い、練習や試合にも継続して参加していました。

その流れの中で、オールデイというストリートバスケットの大会にも、2年間ほど出場していました。 相手には2メートルを超える外国人選手がいたりして、体格差を感じながらも本当に刺激的で、純粋に楽しい時間でした。

オールデイ大会でゴール下で囲まれながらシュートする場面
オールデイの試合中。    
身長206cmの相手と並ぶオールデイ大会の試合中の場面
身長188cmの私が、206cmの選手と並ぶ場面。

「またこの感覚でバスケができている」 そう思える日々が、しばらく続いていました。

バスケットボールから離れていった理由

そんな生活が続く一方で、私自身の転機も重なり、次第にバスケットボールから距離を置くようになっていきました。

バスケットの練習は、日曜日の夜。 試合があるときは、日曜日の昼間。 振り返ってみると、休日はほぼ確実にバスケットボールで埋まっていました。

世の中のお父さんにとって、休日は家族と過ごす貴重な時間です。 私も例外ではありませんでした。

仕事、家庭、体のこと。 それらを考えたときに、「毎週末、自分の趣味に時間を使う」という選択が、少しずつ難しくなっていきました。

結果として、私はしばらくの間、バスケットボールから離れることになります。

バスケを離れていても、運動だけはやめなかった

ただし、完全に体を動かさなくなったわけではありません。

早朝に走りに行ったり、子どもが寝てから外に出て軽くランニングをしたり。 筋トレについても、できる範囲で継続していました。

「またいつかバスケをやるかもしれない」 そんな気持ちが、心のどこかにずっとあったのだと思います。

この空白期間は、結果的に約5年になっていました。

子どもが5歳になり、再びバスケを考え始めた

子どもが5歳くらいになった頃、私は真面目にバスケットボールへの復帰を考えるようになりました。

空白の期間は約5年。 体力的な不安もありましたし、何より膝の状態を考えると、正直かなり無謀なのではないかと思ったこともあります。

それでも、 「やっぱりバスケがやりたい」 という気持ちが、日に日に強くなっていきました。

さらに、 「いつか子どもと一緒にバスケができたら楽しいだろうな」 そんな想像をし始めてからは、もう止まることができませんでした。

復帰を考えていた頃の、正直な膝の状態

ただ、問題は膝でした。

復帰を真剣に考え始めた頃、私の膝の調子は決して良いとは言えない状態でした。

私は背が高いため、座っている人と目線を合わせて話すときには、自然としゃがむことが多くなります。 その動作のたびに、半月板と思われる部分が挟まるような感覚がありました。

いわゆる「キャッチング」と呼ばれる状態です。

その感覚が出るたびに、手で膝を伸ばして、元の位置に戻す。 そんなことを何度も繰り返していました。

正直、かなり嫌な感触でした。 それでも、その状態でバスケットボールへの復帰を考えていたのです。

数年ぶりのバスケ練習に参加してみて

数年ぶりとも言えるバスケットボールの練習に参加したとき、私が最も重視していたのは「感覚を取り戻すこと」でした。

久々にボールを触り、走り、シュートを打つ。 その感触自体を、まずは楽しむことにしました。

20年近く続けてきたスポーツということもあり、体は意外なほど自然に動きました。 接触プレーについては、まだ怖さがあったため、かなり控えめにしていましたが、膝も思っていたより違和感なく動いてくれていました。

「体も動くし、膝もいけそうだ」 正直、そのときはそう感じていました。

ブランクの本当の怖さを思い知らされた瞬間

しかし、ブランクの長さが原因と思われる、想像もしていなかった問題が浮き彫りになります。

それは――

スリーポイントシュートが、届かない。

これには本当に驚きました。

体の感覚としては、いつも通りシュートを打っているつもりなのに、どうやってもリングまで届きません。

「そんなこと、ある?」 心の中で何度もそう思いました。

これが、ブランクの怖さなのだと、身をもって実感しました。 幸い、1か月ほど練習を続けることで、スリーポイントシュートも再び届くようになっていきました。

少しずつ、また試合を目指して

そんな出来事もありながら、私は再び試合に出られる状態を目指して、少しずつ調整を続けていきました。

膝の不安、体力の不安、感覚のズレ。 どれも簡単なものではありませんでしたが、それでも「やりたい」という気持ちが、前に進ませてくれました。

このときの経験が、後に私の膝と向き合ううえで、非常に大きな意味を持つことになります。

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