
手術3日目の朝、少しだけラクになってきた気がした
どうも、えすひろです。2度目の半月板手術から3日目、ちょうど日曜日の朝のことです。
入院生活の朝は相変わらず早くて、起床は6時半。
「せめて日曜日くらいゆっくり寝かせてくれてもいいのにな」と思いつつも、病院のリズムは変わりません。
とはいえ、消灯も早くて前日もそこそこ早寝しているので、起きること自体はそこまで苦ではありませんでした。
起きて一番にやるのは、いつもの「氷嚢の氷補充」です。前日の消灯前にパンパンに入れた氷は、朝になるころにはすっかり溶けてぬるい水になっています。
手術した脚は、とにかく熱を持ちます。
激しく捻挫したときも足首がポカポカして腫れますが、あれのもっと重いバージョンがずっと続いているイメージです。
その熱を少しでも抑えるために、みんな「起きたらまず氷嚢の氷を入れ替える」を毎朝のルーティンにしていました。足を冷やすと、ズキズキする感じが少しだけマシになる気がします。
ひと通りの朝のルーティンを終えると、あとは朝食を待ちながらダラダラと過ごす時間。
ご飯のボリュームは相変わらず控えめで、「お腹いっぱい!」という感覚になることはほとんどありませんでした。
痛みは少し和らいだものの、長時間立っているとやっぱりつらい
手術翌日と比べると、この日はだいぶ痛みが落ち着いてきていました。
ベッドから起き上がるのも少し楽になり、体重もほんの少しなら手術した脚に乗せられるようになってきます。
そこで、朝食後のリハビリを兼ねて、病棟の売店まで歩いてみることにしました。
松葉杖をつきながら、ゆっくり、ゆっくりと前へ進みます。
ただ、楽になってきたとはいえ、やっぱり歩けば痛いものは痛いです。
しばらく立っていると、血がじわじわと足にたまっていくような感覚があり、膝やふくらはぎのあたりがズーンと重くなってきます。
この日の主な痛みの場所は、
- 膝のお皿の少し内側あたり
- ふくらはぎの上あたり
ふくらはぎの上側は、今回直接いじったところではなかったはずなので、「なんでここが痛いんだろう?」とちょっと不思議でした。後日、先生に聞いてみようと思いながら、この日は「まぁそういうものか」と受け入れることにしました。
看護師さんに褒められた、私なりの「プチ包帯の巻き方講座」
毎日包帯の巻き替えもありました。
前十字靭帯の手術のときは、足の裏から太ももの付け根あたりまで、ほぼ脚全体をぐるぐる巻きにしていたのですが、今回はふくらはぎから太ももまでで済みます。使用する包帯の本数も、前回は3本だったのが、今回は2本で足りました。
包帯を巻きながら看護師さんが一言。
「手慣れたものですねー、うまいです。」
10か月前とはいえ、約1か月のあいだ毎日自分の足に包帯を巻き続けていたので、そりゃあ少しは上達もします。
「こういう経験値はいらなかったなぁ」と思いつつ、ちょっとだけ誇らしい気分にもなりました。

私がやっていた包帯の巻き方(あくまで体験談)
せっかくなので、このとき私が実際にやっていた包帯の巻き方を、プチ講座として残しておこうと思います。
※あくまで「私の場合」の話なので、真似をするときは必ず主治医や看護師さんの指示を優先してください。
包帯って、トイレットペーパーのようにクルクル巻かれて保管されていますよね。私は、
- 巻いてある外側の面を皮膚側に当てる
- 最初の1巻きで包帯の端が半分くらい隠れるように、くるっと一周させて固定する
- そこからは、ひと巻きごとに「前の包帯と半分ずつ重なる」イメージで上に進んでいく
というイメージで巻いていました。
こうすると、包帯の端っこ以外は自然と二重になっていきます。どこかが一重のままだと、その部分だけミミズ腫れのようになってかゆくなったり、あとで違和感が出てきたりするので、できるだけムラなく二重になるように意識していました。
包帯を2本以上使うときも考え方は同じで、2本目以降を巻き始めるときは、前の包帯に少し重ねるようにして一周させてから進めていきます。こうすると、ズレにくくて安心感がありました。
締め付け具合については、「キツく巻こう」と力を入れすぎないほうが、私には合っていました。
流れるようにスルスルと巻いていくと、自然とちょうどいい圧がかかるイメージです。
もちろん、体格や手術の内容によってベストな巻き方は違うと思います。
身長190cm近くあって、脚もそれなりに太い私の場合はこんな感じ、という話として読んでもらえるとちょうどいいかなと思います。
3日目から解禁されたシャワーと、少しだけ騒がしい夜
この日から、ようやくシャワーが解禁になりました。
手術の日から丸2日シャワーを浴びられなかったわけですが、不思議なことに「やっと浴びられる!うれしい!」というテンションにはなりませんでした。
2日と3日の差は大きいとはいえ、今回はリハビリらしいリハビリもまだ始まっていませんし、前回ほど「汗だくでベタベタ」という状態でもなかったからかもしれません。
シャワーの前には、傷口を濡らさないように脚にラップを巻きます。
これも看護師さんからレクチャーがありましたが、前回の入院で経験済みだったので、サクサクと巻いていたらここでも褒めてもらえました。
「こういうスキルばかり上がっていくな…」と少し複雑な気持ちになりながらも、やっぱり湯気の中で頭と体を洗う時間はホッとします。
一日の終わり、消灯時間を過ぎた病室はいつもより静かで、薄暗い中でテレビの音だけが小さく響いていました。
その日はたまたま『ワンピース』の映画をやっていて、つい夢中になって見てしまいます。
クライマックスが近づいてきたころ、看護師さんの見回りが入り、
「そろそろテレビ消してください」
と軽く注意されてしまいました。
とはいえ、多分、同室の全員がこっそり最後までストーリーをみていたのではないかと思います。
こうして、手術3日目も大きなイベントはないものの、少しだけ「日常」に近づいた一日が終わっていきました。

