半月板手術から3か月で見えたバスケット復帰への手応えと新しい課題
手術から3か月、少しずつバスケットボールの感覚を取り戻していた頃の練習風景です。

半月板手術から3か月、走る感覚が少しずつ戻ってきた

どうも!えすひろです。半月板の再縫合手術からおよそ3か月。ジョギング自体には少し慣れてきたものの、「毎日しっかり走る」というのは正直なところまだ厳しい時期でした。

それでも、少しずつ距離を伸ばしたり、スピードを上げたりしていく中で、「あ、前よりは走れるようになってきたな」と感じられる瞬間が増えてきました。

そこで一度、思い切って全力に近いスピードで走ってみることにしました。

膝の違和感はまだ残っているものの、恐る恐るスピードを上げてみても、意外と体はついてきます。怖さはありますが、「走ればなんとかなる」という感覚です。

このとき、前十字靭帯の手術のときとの違いをかなりはっきり感じました。

前十字靭帯を再建したときは、手術から6〜8か月くらい経っても、本気で走るイメージがなかなか持てませんでした。強めに切り返そうとすると、膝の奥がはじけ飛びそうな感覚があって、とても全力では走れませんでした。

それに比べると、今回の半月板手術後は、まだ不安はありつつも「走れそうだな」と思える感覚が早めに戻ってきていました。軽いシャトルランのような動きをしても、違和感はあるものの、膝が抜けそうな怖さはあまりありませんでした。

「これはもしかして、いい感じかもしれない」

そう思えたのは、前十字靭帯を傷めてから約1年半ぶりくらいの前向きな感覚でした。

半月板手術3か月で、ついにジャンプシュート解禁

走る感覚が戻り始めた頃、リハビリのスパルタン先生からこんな言葉をもらいました。

「種目はバスケットボールだよね?できそうだったら、ジャンプシュートとかレイアップとか、対人じゃなければやってみてもいいよ」

この一言は、自分にとってかなり大きな節目でした。ずっと目標にしていた「バスケットボール復帰」に向けて、ようやく具体的な一歩を踏み出せる許可をもらえた瞬間です。

うれしさのあまり、さっそく次の日には近所の総合体育館へ向かいました。

久しぶりにボールを持ってリングに向き合うと、最初の数本のシュートはかなりぎこちない感覚でした。手とボールがうまくかみ合わず、「あれ?こんな感じだったっけ?」と自分でも違和感を覚えるほどです。

それでも何本か続けて打っているうちに、3ポイントシュートもきちんとリングに届き、少しずつ入るようになってきました。

「よし、シュートの感触はまだ残っているな」

そう感じられて、ホッとしたのを覚えています。

半月板手術から3か月、右脚に黒いサポーターを装着した男性が体育館でジャンプシュートを練習している様子を描いたイラスト。
右脚のサポーターで膝を守りながら、慎重にジャンプシュートの感覚を取り戻していた頃の練習風景です。

久々のドリブルで痛感した「ボールが手につかない」現実

シュートの感覚に少し安心したところで、次はドリブルの確認です。

ところが、ここで予想外の壁にぶつかりました。

もともとのポジションはPF(4番)~C(5番)で、元からボールハンドリングが特別上手いタイプではありません。それを差し引いても、久しぶりのドリブルはひどいものでした。

少しスピードを上げてドリブルしようとすると、ボールが必要以上に高く弾んでしまいます。トップスピードに近づくと、完全に体からボールが離れてしまい、まるでお手玉をしているような感覚でした。

「ここまでボールがつかないものか…」

自分でも笑ってしまうくらい、ボールコントロールができませんでした。持ち味だったはずのスピードの強弱や、体のバランスを使ったドライブも、ボールが手につかないのでまったく形になりません。

まだ手術から3か月で、トップスピードでの動き自体をあまり練習していなかったこともあり、「いきなりできなくても仕方ない」と頭では理解できます。それでも、「このままでは復帰しても通用しないな…」という危機感はありました。

復帰に向けて見えてきた新しい課題

この日、久しぶりに体育館でボールを触ってみて、良かった点と課題がハッキリしました。

  • 全力に近いランニングでも、以前のような「膝がはじけ飛びそうな怖さ」はかなり減っている
  • ジャンプシュートや3ポイントは、感覚を取り戻せばなんとかなりそう
  • 一方で、トップスピードでのドリブルはボールが手につかず、試合レベルには程遠い

ケガからの復帰では、「一つ課題をクリアすると、また次の課題が見えてくる」というループの繰り返しだなと感じました。

今の段階で無理にスピードを上げ過ぎると、また膝に負担がかかってしまう不安もあります。なので、

  • 最初はゆっくり目のスピードで、ボールコントロールを丁寧に確認する
  • 膝の様子を見ながら、少しずつスピードを上げていく
  • 「今日はここまで」と決めて、やり過ぎないところで止める

こうしたステップを踏みながら、時間をかけてドリブルの感覚を戻していくしかないと感じました。

すぐにすべてを取り戻すのは難しいですが、「今の自分にできること」を積み重ねていくしかありません。

ジャンプ力を高めるために、縄跳びを取り入れたい

ランニングやシュート、ドリブルの感覚を少しずつ戻しながら、「そろそろ縄跳びも始めたいな」と考えるようになりました。

バスケットボールにとって、ジャンプ力はやはり大きな武器です。個人的な感覚としても、ジャンプ力を鍛えるには「実際にジャンプを繰り返すこと」が一番だと思っています。

よく言われる話として、多くの人は本来持っているジャンプ力の全てを出し切れていないそうです。それは、

  • どのタイミングで力を入れればいいのか
  • 体をどう連動させれば高く跳べるのか

といった「ジャンプのコツ」を、体がまだうまく覚えきれていないからだと言われています。

その動きを体に染み込ませるには、とにかくジャンプ動作を繰り返すことが大事で、そういった意味で縄跳びはジャンプ力アップの練習としてかなり相性が良いと感じています。

もちろん、膝への負担もあるので、実際に始めるタイミングや回数は、膝の状態や主治医・リハビリの先生の意見を参考にしながら慎重に決めていく必要があります。

それでも、ケガ前より少しでも高く跳べるようになりたい、プレーの幅を取り戻したいという気持ちがあるので、どこかのタイミングで縄跳びをメニューに入れていきたいと考えていました。

もしジャンプ力を少しでも高めたいと感じている方がいれば、膝の状態と相談しながら、無理のない範囲で縄跳びを取り入れてみるのも一つの方法かもしれません。

おすすめの記事