
導入:読者の心をつかむ“共感の入り口”
バスケットを続けながら前十字靭帯を傷めた経験のある人なら、
「また同じケガをしたらどうしよう…」
という不安を、誰よりも痛いほど知っていると思います。
私もまったく同じでした。
術後、ようやくコートに戻れるかもしれない段階になっても、
「横の動き」や「踏み込む瞬間の衝撃」が怖くて、
本気で動けない時間が長く続きました。
そんな中、復帰に向けて意識せざるを得なかったのが「バッシュ(靴)」です。
以前はジョーダンシリーズを好んで履いていました。
デザインが好きだったこともありますし、
フィット感の強さが「動きやすさ」につながっていると思っていたからです。
しかし、術後に初めて ASICS(NOVA SURGE)を履いたとき、
それまでの感覚が大きく変わりました。
「指が動くって、こんなに違うのか…」
これが最初に感じた衝撃でした。
ナイキ・ジョーダンを履いていたときの感覚
ジョーダンシリーズの「包み込むようなフィット感」は確かに魅力でした。
- 足全体がひとつの塊になったような一体感
- シューズの中で無駄に動かない安心感
- ジャンプの着地にも芯がある感覚
この感覚が「正しい履き心地」だと思っていました。
特に高校の時からしばらくは NIKE の SHOX シリーズが相性がよく、高く飛べることもあり好んで買っていました。
のちに SHOX シリーズのバッシュは高くなってしまい使わなくなりましたが、
SHOX シリーズを買わなくなったときはジョーダンシリーズを買うようになりました。
ただ、気になっていた点もありました。
- つま先が詰まる感じ
- 指が動かしにくい
- 方向転換の際に外側へ逃げるような感覚がある
当時は「こういうものなんだろう」と思っていました。
でも、今思えばこれこそが術後の膝に負担をかけていた原因の一つだったのかもしれません。
ASICS に変えた瞬間にわかった「踏ん張れる脚」の違い
日本人の足によくなじむといわれていた ASICS ですが、自分の足に合うのかな? と考えて一度買ってみようと思い、NOVA SURGE 3 を買ってみました。
まず履いて歩いた瞬間の感覚がまるで違いました。
① 指が動く
まず驚いたのが、足の指がちゃんと使えること。
指が動けば動くほど、
- 接地の安定
- 横方向の踏ん張り
- 外力を逃がすバランス
これが段違いでした。
② 横のブレが減った
術後に最も怖い動きは「横方向への衝撃」です。
切り返しの時の急なストップからの逆方向への移動、
コンタクトプレイでの衝撃の時ですね。
実際、ACL 損傷・半月板損傷のきっかけは、初めての時も 2 回目もこの動きの時です。
しかし ASICS に変えてから、その怖さが確実に減りました。
ジョーダン時代には、
「靴の中で足が固定されすぎて、逆に逃げ場がない」
状態になっていたのだと気づきました。
③ 片足着地の恐怖が減った
ACL と半月板は片足着地のときに一番不安が出ます。
今でも若干の怖さはありますが、足の指がしっかり機能しているのがわかり、
力の分散がうまくできている気がします。
④ 歩きやすさ・走り出しやすさ
このバッシュに限ったことなのかはわかりませんが、つま先部分が上に上がっているのか、歩き出しのしやすさが段違いでした。
歩いて一歩目で「すごいな」と言葉が出てしまったことを覚えています。率直に感動しました。
ASICS を履くまで信じていなかったこと
私はもともとバッシュに無頓着で、
「どうせどれを履いてもそんなに変わらないだろう」
と思っていました。
だからこそ、
- NIKE
- ジョーダン
といった“人気どころ”を深く考えずに選んでいました。
しかし、術後に初めて ASICS を履いて、
「靴選びってこんなに大事だったのか」
と本気で後悔したくらいです。
特に膝を壊した経験がある人にとっては、
- 指が動くことの重要さ
- 踏ん張れる安心感
- 横ブレの少なさ
これは本当に大きな差になります。
まとめ:膝に不安を抱える人ほど“靴”を見直してほしい
私は靴を変えただけで、
- 横からのショックに対する怖さ
- 踏ん張るときの不安
これが大きく減りました。
術後の動きを理解している人ほど、
この変化がどれだけ大きいかわかると思います。
膝の不安が少しでもあって、履いている靴を見直したことがない人は、
まずは「靴を変える」ところから試してほしいなと思います。
魔法のように痛みがなくなる、怪我をしなくなる靴なんて存在しません。
ただ、膝の不安を「少しでも減らす」という意味では、
私にとって確実にプラスになった一足でした。
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