
どうも、えすひろです。
前十字靭帯と半月板の手術から、6日目と7日目の記録です。ここまで来ると痛みや腫れは少しずつ落ち着いてきますが、生活そのものはまだまだ「入院生活ど真ん中」。毎日ほとんど同じ流れなので、2日分をまとめて書いていきます。
術後6・7日目の膝の状態
まずは膝の様子から。

見た目は5日目と大きくは変わりませんが、感覚としては「少しだけ腫れが引いてきたかな?」というレベルです。
見た目以上に、足全体のだるさや重さはまだまだ残っています。膝だけではなく、足首から太ももまで一体感のある「ズーン」とした重さがある感じです。
術後6・7日目の一日の流れ
このあたりからは、毎日のスケジュールがほぼ固定されてきます。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 6:00 | 起床 |
| 7:30 | 朝食 |
| 9:00〜12:00頃 | 午前のリハビリ |
| 12:00〜 | 昼食 |
| 13:30〜16:30頃 | 午後のリハビリ |
| 17:00頃 | シャワー |
| 18:00 | 夕食 |
こうして一覧にしてみると分かりますが、リハビリに使っている時間がかなり長いです。入院前は「暇で仕方ないのかな」と思っていましたが、実際はわりと忙しい一日です。
合間のすき間時間には、面会に来てくれた人と話したり、洗濯をしたり。のんびりしているようで、意外とバタバタしていました。
毎日の洗濯が欠かせない理由
入院中の洗濯で一番重要なのは「包帯」です。
術後しばらくは、足の土踏まずあたりから太ももの真ん中くらいまで、脚全体をぐるぐると包帯で巻いています。見た目はかなりの「ミイラ感」です。
衛生面の問題から、この包帯は毎日取り替えなければなりません。僕の場合、1回巻くのに包帯を3本使っていました。手元にある包帯は「予備を含めて9本」。
- 1日あたり3本使用
- 残り6本でローテーション
ということは、頻繁に洗濯しないとすぐに包帯が足りなくなります。入院中の洗濯は「服のため」というより、「包帯を回すため」と言ってもいいくらい大事な仕事でした。
なぜ足の裏から包帯を巻くのか
ところで、「膝の手術なのに、なぜ足の裏から包帯を巻くんだろう?」と思いませんか。これには、きちんとした理由があります。
ふくらはぎの腱を移植しているから
前十字靭帯再建術では、人によって方法は違いますが、僕の場合はふくらはぎ付近の腱を採取して、それを束ねて新しい前十字靭帯として膝に移植しています。
そのため、ダメージを受けているのは膝だけではありません。ふくらはぎや太ももの内側など、腱を採った周辺にも大きな内出血や腫れが出やすくなります。人によっては、ふくらはぎから太ももにかけて大きなあざが出ることもあるそうです。
足全体の腫れを抑えるための圧迫
こうした腫れや内出血を抑えるために、足の裏から太ももまで包帯でしっかり圧迫します。膝だけを巻くのではなく、足全体を包んでいるのはこのためです。
特に術後まもない時期は、腫れが強くなってくるので、包帯の圧迫感そのものが痛みの原因になることもあります。伸縮性のある包帯とはいえ、締め付けはかなりのものです。
もし、圧迫の痛みや傷の痛みが我慢できないくらい辛いときは、遠慮せずに看護師さんを呼んでください。内服の痛み止めや座薬、点滴など、いろいろな手段を用意してくれています。我慢大会をする必要はまったくありません。
包帯を巻く意味や巻き方については手術で巻かれる膝の包帯って何のため?3つの意味と巻き方のコツで詳しく載せています。
ついに退院日が決定!
診察のたびに、僕は先生にこうお願いしていました。
「早く退院させてください」
自由に動けないストレスと、タバコが吸えないストレスで、なかなかメンタルに来ていました(笑)。
その甲斐あってか(?)、術後8日目に退院が決定しました。同じ日に前十字靭帯の手術をした人たちは、もう少し長く入院していたので、かなり早いほうだったと思います。
正直なところ、この時点ではまだ「普通に歩ける」とは言い難い状態でした。
- 平坦な場所なら、杖なしでもなんとか歩ける
- でも、一歩ごとに痛みはしっかりある
- リハビリ以外は、基本的に片松葉で移動
家に帰ってから困る場面が多いことは分かっていましたが、それでも「病院より、家で休みたい、(タバコが吸いたい)」という気持ちが勝っていました。
退院後すぐに仕事があるわけではなく、次の週から仕事復帰の予定だったので、「なんとかなるでしょ!」と自分に言い聞かせていました。
この記事を読んでいるあなたへ
術後1週間前後は、
- 痛みや腫れは残っている
- でも、少しずつ回復している実感も出てくる
- リハビリで体力を使うので、意外と忙しい
という微妙な時期です。「本当に歩けるようになるのかな」「ちゃんとスポーツに復帰できるのかな」と不安になるのも普通だと思います。
それでも、毎日のリハビリとケアを積み重ねていけば、ちゃんと前に進んでいました。この記事が、同じような状況の方の目安や、ちょっとした安心材料になればうれしいです。

