
術後3週間・退院後2週間で迎えた「初めての通院」とその後のリハビリ
前十字靭帯・半月板の手術を終えて退院してから2週間。術後3週間目に、退院後はじめての外来通院がありました。
まだ膝の痛みや腫れは残っているものの、杖なしでの歩行に少しずつ慣れてきた時期です。このページでは、私が実際に経験した「退院後最初の通院」と、そのときに行ったリハビリやお風呂再開までの流れをまとめます。
あくまでひとりの患者としての体験談であり、具体的な治療方針は必ず主治医と相談するようにしてください。
退院後はじめての通院と膝の状態
どうも、えすひろです。
手術から約3週間、退院からは2週間がたったタイミングで、初めての外来通院がありました。膝の状態としては、
- 痛みと腫れはまだはっきり残っている
- 毎日アイシングを続けて何とかコントロールしている
- 杖なしで歩くことには慣れてきたものの、まだ不安は残る
といった感じでした。
病院へ向かうときは念のため杖を持っていきましたが、ほとんど「持っているだけ」で、体重を預けることは減ってきていました。病院に着いたあと、売店に立ち寄ってそのまま杖を返却し、ついに「杖のない生活」がスタートしました。
快適!!まだ一歩一歩に慎重さは必要ですが、精神的な開放感はかなり大きかったです。
診察で確認してもらったこと
診察では、主に次のような点を確認してもらいました。
- 傷口の状態(炎症や感染の有無、皮膚の治り具合)
- 膝まわりの腫れや熱感
- 可動域の確認(どこまで曲げ伸ばしできるか)
結果としては「傷の治りも順調で、経過としては問題なし」とのことでした。
医師からは、
- このままリハビリを継続しつつ、筋力を少しずつ戻していくこと
- 膝にかかる衝撃に耐えられる太ももの筋肉を育てていくこと
といった方針を伝えられました。
そしてこの日、待ちに待った「お風呂に浸かってもOK」との許可が出ました。個人的には、これがかなり嬉しかったポイントです。皮膚がふにゃふにゃになるまで浸かってやるぜ!
退院後初通院でのリハビリ内容
診察が終わると、次はリハビリ室へ移動します。ここでは、退院後のリハビリ内容の確認と、今後のメニューの調整が行われました。
可動域(曲げ伸ばし)のチェック
まずは、膝の曲げ伸ばしの状態を計測します。
- 仰向けで膝を曲げ、どこまで無理なく曲げられるか
- うつ伏せになり、膝を伸ばした状態で左右差をチェック
この計測結果によっては、膝の上におもりを乗せて伸ばすリハビリなど、少し厳しめのメニューが追加されることもあります。私の場合、この日は何とかセーフでした。
エアロバイクでの有酸素&筋持久力トレーニング

可動域のチェックが終わると、リハビリの先生からひと言。
「じゃあ、チャリ乗ってみようか。」
私「??。」でしたが、エアロバイクでした。
という流れで、そのままエアロバイクへ。時間は約10分ほどでしたが、術後で筋力が落ちきっている足にはなかなかきついメニューです。
スピードや負荷は、痛みが出ない範囲で調整してもらいながらこぎ続けます。終わるころには、じんわり汗ばむくらいの運動量でした。
自宅でのトレーニングに「おもり」を追加
その後、今後のリハビリの進め方について説明を受けました。
「今までとメニューは変えないけど、ちょっと重りつけてもいいよー」
なんか私だけ説明雑な気がします。理解できたけど!
内容としては、
- 基本メニューはこれまでどおり継続
- 足に2kg程度のおもりをつけて行ってもよい
というものです。
さっそく翌日から、足首に2kgのアンクルウエイトをつけて、これまでと同じ回数のトレーニングをこなすことにしました。終わるころには、術側の足はもちろん、ケガをしていないほうの足もプルプルになるくらい効きます。
スケジュール管理と仕事との両立のむずかしさ
この日の通院は、朝から診察・リハビリと進んでいきましたが、思った以上に時間がかかり、帰宅した時点で、午後からの出勤予定時刻をすでに過ぎていました。今日は諦めて休みだ!(喜)
「午前中だけ通院して、午後から出社」といったスケジュールは、
- 診察やリハビリの待ち時間
- 移動時間
などを考えると、かなりタイトになります。退院直後の時期は、無理して仕事を詰め込みすぎず、余裕を持った予定を組むことも大切ですね。
ほぼ1か月ぶりの入浴と、注意しておきたいポイント

医師から「入浴OK」の許可が出たので、その日の夜、さっそく湯船につかりました。シャワーだけの生活が続いていたので、久しぶりにお湯につかるだけでかなりの幸福感があります。
ただし、いきなり長風呂をするのはおすすめできません。
- のぼせやすくなっている
- 体力自体がまだ戻りきっていない
- 長時間の温まりすぎで、かえって腫れが強くなる可能性がある
湯船につかると膝まわりも温まり、マッサージしやすくなる一方で、温めすぎると腫れや痛みが強くなることもあるそうです。入浴時間やお湯の温度については、主治医やリハビリスタッフからの指示に従うのが安心です。
退院後の初通院で意識しておきたいこと
私自身の経験から、「術後3週間・退院後2週間の初通院」で意識しておいてよかったと感じるポイントをまとめると、次のようになります。
- その日の体調や痛みの状態をメモしておく
診察時に具体的に伝えられるようにしておくと、医師も状況を把握しやすくなります。 - リハビリ内容や運動のラインは必ず確認する
「していいこと」と「まだ控えたほうがよいこと」をはっきりさせておくと、自宅でのリハビリがやりやすくなります。 - 仕事や家事の負担について相談する
どの程度まで戻してよいか、通勤や立ち仕事の可否なども、遠慮せず確認しておくと安心です。 - 入浴やアイシングのタイミングも聞いておく
「入浴再開の目安」や「運動後の冷却方法」は、退院後の生活でかなり重要なポイントです。
この時期は、まだ「完全に元どおり」とは程遠い段階ですが、杖を手放し、少しずつ膝を動かせるようになってくる大事なステップでもあります。焦りすぎず、でもサボりすぎず、主治医とリハビリスタッフの指示に従いながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
※この記事は、前十字靭帯・半月板手術を受けた私個人の体験談です。症状や手術方法、リハビリ内容は人によって大きく異なります。具体的な治療方針やリハビリの進め方については、必ず担当医・理学療法士などの専門家に相談してください。

