
3月に入って、「今月末はいよいよ復帰戦だ。ここから仕上げていくぞ」と気持ちを作っていた矢先、バスケ仲間から突然連絡が来ました。
「3月11日に試合あるから、これない?」
……え、復帰戦、まだなんですけど。
そうです。復帰戦が2週間ほど前倒しで決まりました。
突然決まった「復帰戦前倒し」の連絡
連絡をくれたのは、いつも一緒にバスケをしてきた友人です。
詳細を聞くと、どうやら市民大会の1回戦。スケジュールはざっくりこんな感じでした。
市民大会 1回戦
場所:○○総合体育館
日時:3月11日
設営:10:00〜
試合:12:30〜
勝ったら次週も試合。負けても当日15:00から別試合あり。
「2週間前倒し」と聞くと、一瞬だけ身構えます。
でも現実的には、2週間の差よりも、復帰期にいちばん効いてくるのは気持ちの準備のほうでした。
身体は身体で、筋トレを積み上げてきたし、今は筋肉痛があっても週末までには抜ける。
ただ、気持ちは別。復帰戦に向けて「段階を踏んで整える」つもりだったところに、いきなり本番が飛び込んでくるわけです。
復帰戦の会場が「因縁の場所」だった

正直に言うと、会場名を聞いた瞬間、心が少しだけ固まりました。
○○総合体育館。そこは、私が前十字靭帯と半月板を受傷した場所でした。
いわゆる「嫌な記憶」が残っている場所です。
ケガの瞬間の音、体重が乗ったときの違和感、そこから一気に現実が変わった感じ。
思い出そうとして思い出すというより、勝手に浮かんでくるタイプの記憶です。
一瞬だけ、「行きたくない」という気持ちが湧きました。
でも、結論は行くにしました。
理由はシンプルで、ここで逃げると、今後もずっと「その場所」が心に引っかかったままになる気がしたからです。
過去を断ち切るというと大げさですが、復帰期って、結局は身体より先に、気持ちがブレーキを踏むことがある。私の場合、それがまさにここでした。
しかも話を進めると、試合をするコートまで、当時と同じコートらしい。
こうなるともう、偶然なのか何なのか分かりません。
「何かの試練か?」みたいな、訳の分からないことも頭をよぎりました。
ただ、ここで必要なのは感情任せな答えではなく、淡々と準備を積むことだと思い直しました。
「早すぎる?」よりも、まず現実的に整理する
復帰戦が前倒しになったとき、まず考えたのは「危なくないのか?」という一点です。
ただ、私は医療者ではないので、ここは断言できません。
同じACL・半月板でも状態は人によって違うし、復帰のタイミングは主治医や理学療法士の判断も大きいはずです。
その上で、私が自分の中で整理したのは、次の3つでした。
- 体力面:練習の強度は上げられているか(息が上がりすぎないか)
- 膝の不安:怖さはゼロではないが、動作で破綻していないか
- 疲労管理:前倒し分は「上積み」ではなく「休息」で埋める
ここで大事だと思ったのが、前倒し分を「追い込み」で埋めないこと。
焦って走り込みや筋トレを増やすと、膝そのものというより、全身の疲労で動きが雑になる。
復帰期の雑さは、プレーの質も落とすし、何より怖い。
だから私は、前倒し分を休息で埋めると決めました。
やることを増やすのではなく、やることを整える。睡眠を削らない。痛みや違和感がある日は潔く落とす。
このあたりは、当時の自分に言い聞かせる意味でも、強めに意識しました。
何が起こるか分からない。でも、準備はできる
正直、試合当日にどう感じるかは分かりません。
会場に入った瞬間に、嫌な記憶がぶり返すかもしれない。
アップの段階で脚が重いかもしれない。逆に拍子抜けするほど普通かもしれない。
ただ、分からないことを延々と考えても、答えは出ません。
出るのは不安だけです。
だから私は、当日までにできることを「準備」として切り分けました。
- 睡眠と疲労の最適化(ここが最優先)
- 当日の動きのイメージを固める(無理な切り返しはしない等、ルールを決める)
- 装備の確認(シューズ、テーピング、サポーターなど)
特に、復帰期は「勢いでやるプレー」が出やすい。
それが良い方向に働くこともありますが、私はまず安全側に倒すことにしました。
勝ちたい気持ちはある。でも、復帰戦は“勝ち負けだけの試合”ではないからです。
それでも、ウキウキが止まらない
ここまで不安っぽいことも書きましたが、実際のところ、楽しみな気持ちも大きいです。
大会に出るのは1年ぶり。練習だけでも十分楽しいのに、本番は相手が知らない人で、空気も違う。
「打ち負かしたい」という気持ちも、もちろんあります。
全盛期のポテンシャルと比べれば落ちているのは自覚しています。
だから負ける可能性だって普通にある。けど、それならそれで、今の自分の現在地が分かるだけです。
バスケで負けるのは嫌いなので、できる限り勝ちにいきます。
でもそれ以上に、まずは「自分の足でコートに立って、試合を終える」こと。
それをちゃんとやり切って、次につなげたいと思っています。
結果も含めて、また報告します。
※この記事は、私個人の体験談・当時の心境の記録です。治療方針や復帰時期は状態により異なるため、医療的な判断が必要な場合は医療機関にご相談ください。
