退院後1か月でヒヤッとした出来事|縁石につまずいて感じた術後の怖さと学び
退院後1か月はできることが増えて気が緩みがち。ちょっとした段差でも膝には大きな負荷がかかるため、ふとした移動でも注意が必要です。

退院後1か月、膝に大きな衝撃を与えてしまった体験談

えすひろです。前十字靭帯・半月板の手術から退院して約1か月後に、私がやらかしてしまった「膝への大きな衝撃」の体験をまとめたものです。

あくまで一個人の経験談であり、治療方法や診断を示すものではありません。膝の状態に不安がある場合は、必ず主治医や医療機関に相談してくださいね。

退院後1か月、できることが増えてきて油断したタイミング

退院からしばらく経つと、筋トレや可動域トレーニングのおかげで「かばいながらなら普通に歩ける」くらいまで回復していました。

仕事でも短時間なら車を運転できるようになり、通勤や近場の移動に車を使うことも増えてきた頃です。足元には気を付けていたつもりですが、「前より歩けるようになった」という安心感から、今思えば少し気が緩んでいたのだと思います。

15cmの縁石につまずき、膝が外側にねじれた瞬間

その日は仕事で少し長めの運転をしたあと、時間調整もかねて外をふらっと歩いていました。何気なく歩いていたそのとき、

  • 高さ15cmほどの縁石
  • 私のややがに股気味の歩き方

この2つが悪い方向で重なってしまいました。

右足の親指側を縁石にひっかけてしまい、そのまま右足が外側にねじれるような力がかかりました。手術をした側の足です。

その瞬間、膝の内側にズキンとした痛みが走り、しばらくその場でうずくまることしかできませんでした。

頭の中では、

「あ…これやったかも…また手術かな?」

そんな言葉がぐるぐる回っていました。

前十字靭帯は再断裂していなかったが、不安はしばらく続いた

幸いなことに、痛み自体は数分ほどで落ち着き、そのまま歩ける程度には回復しました。ただ、膝の中に残る違和感と不安は、簡単には消えてくれません。

後日の通院で主治医に状況を伝え、診察と検査を受けたところ、

  • 前十字靭帯は再断裂していない
  • ただし、もう少し強い外力がかかっていれば危なかった

と言われました。

医師からは「それは危なかったね。もう少し強くねじれていたら分からなかったかもしれない」と言われたのを覚えています。

半月板はこのときにダメージを受けていた可能性がある

前十字靭帯は無事でしたが、半月板については今振り返ると「このときに傷めていたのかもしれない」と感じています。

理由としては、

  • この出来事のあとから、膝の内側の痛みがずっと完全には引かなかったこと
  • 退院から6か月後までの間で、膝に大きな衝撃を受けた記憶がこのことしかない

が挙げられます。

もちろん、これはあくまで私自身の振り返りと推測であって、「このときに絶対半月板を再損傷した」と言い切れるものではありません。実際の状態や診断は、画像検査や医師の評価が必要になります。

「ちょっとした油断」が後悔につながるかもしれない

怪我をしてから何度も思ったのは、

  • あのとき、あの動きをしなければよかった
  • もう少しだけ足元に注意していれば
  • しっかり鍛えておけば防げたかもしれない

という、いわゆる「後悔」です。

ただ、どれだけ考えても過去の出来事自体は変えられません。だからこそ、今同じような状況にいる方には、

  • 退院後しばらくは「もう大丈夫」と過信しないこと
  • 特に段差や縁石、階段など「ひっかかりそうな場所」では意識して歩くこと
  • 疲れているときは無理をしないで、少し余裕をもった行動をすること

この3つだけでも頭の片隅に置いておいてほしいな、と感じています。

同じような手術を受けた方へ ― あくまで一体験談として

前十字靭帯や半月板の手術を経験すると、退院後はどうしても「早く元の生活に戻りたい」「普通に歩きたい・走りたい」という気持ちが強くなります。私もまさにそうでした。

だからこそ、できることが増えてきたタイミングでの「ちょっとした油断」が一番怖いのだと思います。

この記事でお伝えした内容は、すべて私自身の体験に基づくものであり、リハビリ方法や医学的な判断をするものではありません。膝の状態やリハビリの進め方は、人によってまったく違います。

膝の痛みや違和感が続くとき、転倒や強い衝撃があったときは、自己判断で様子を見続けず、早めに主治医へ相談することをおすすめします。

そして、同じように前十字靭帯や半月板の手術を経験した方が、私の失敗談を思い出して、少しでも安全にリハビリ期を過ごせたらうれしいです。

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