
どうも!えすひろです。
前回は、MRI検査と診察で「前十字靭帯断裂と半月板損傷の可能性が高い」と診断されながらも、
「手術なしでなんとか復帰したい」と思い、リハビリを始めたところまでを書きました。
今回は、2度目のロッキングが起きてしまい、最終的に手術を決断するまでの話です。
このブログについて
ここに書いているのは筆者自身の体験談です。
病状や治療方針は人によって異なりますので、実際の判断は必ず主治医と相談してください。
リハビリと医療用装具での再スタート
膝の腫れと痛みが少しずつ落ち着いてきた頃、リハビリを開始しました。
動かせなかった膝を少しずつ曲げ伸ばしし、筋力を戻していく地味な作業です。
同時に、主治医の指示で医療用の膝装具を作ることになりました。
これがなかなか立派なもので、サイドに金属の支柱が入った治療用タイプ。
膝のねじれや、脛骨(すねの骨)が前にズレる動きを物理的に制御してくれます。
費用は約2万円でしたが、「健康保険療養費支給申請(治療用装具)」で7割が還付されます。
装着するとガッチリ固定されて安心感がありますが、
時間がたつと少しずつ下がってくるのが難点でした。
とはいえ、当時の自分は「ここまでやってるんだから、きっと大丈夫」と信じていました。
少しずつ練習に復帰。しかし消えない不安
膝をかばいながらも、ランニングから軽い練習に復帰。
テーピングと装具のダブル装備で、なんとか動けるようになってきました。
ただ、心のどこかではいつも不安がつきまとっていました。
「この膝、本当に大丈夫なのか?」
そう思いながらも、試合に間に合わせたい気持ちが勝ち、少しずつ負荷を上げていきました。
二度目のロッキング、再び地獄へ
その日はいつもと同じ練習メニュー。対人プレーで軽く接触した後、ジャンプから着地。
その瞬間、膝の中で「ズリッ」という感触が走り、次の瞬間には動かなくなっていました。
膝が途中から曲がらず、伸ばすこともできない――完全なロッキング状態。
最初のときよりもはるかに強い痛みで、「またやってしまった…」とすぐに分かりました。
固定された膝で運転して帰る地獄
問題はその場所。体育館までは車で1時間、しかもケガをしているのはアクセルを踏む右足です。
膝を軽く曲げたまま動かせない状態で、体全体を使ってアクセルとブレーキを踏むしかありません。
汗だくになりながら、どうにか自宅まで帰りつきました。
そのとき心の中ではもう決まっていました。
「もう保存療法は無理だ。手術して、ちゃんと治そう。」
翌朝の膝と、待合室での出来事
翌朝、膝は見事にパンパン。足をつくことすらできない状態でした。
それでも病院に行くしかありません。
病院に着くと、案の定、待合室は超満員。
立って待っていると、周囲の方々が「辛そうだから座りなよ」と次々に声をかけてくれました。
最初は「大丈夫です」と断っていたのですが……
最後に、あるおばちゃんが少し怒り気味に、
「辛いんだから座りなさいよ!!」
と一喝(笑)。もう座るしかありませんでした。
ありがたいやら、恥ずかしいやらで、なんだか泣けてきましたね。
あの時のおばちゃん、本当にありがとうございました。
先生に伝えた「手術します」の一言
診察室で「またやっちゃいました」と伝えると、先生は苦笑しながら状況を確認。
そして前回と同じように、膝にたまった血液混じりの関節液を抜いてくれました。
注射器いっぱいに溜まる赤い液体を見て、あらためて「終わったな」と感じました。
処置が終わったあと、意を決して言いました。
「先生、手術をお願いします。」
先生は何度も確認してくれました。
「本当にいいの? 保存療法で様子を見ることもできるよ」と。
でも、もう迷いはありませんでした。
「このままロッキングを繰り返すくらいなら、手術してちゃんと治したいです。」
そう伝えると先生はすぐに紹介状を書き始め、候補として挙がったのが関東労災病院でした。
「昔は関東労災がレベル高かったけど、今はどこも同じくらいだね」と言いながらも、最初に出た名前を信じることにしました。
紹介状を受け取ると、先生は
「今度からは向こうで診てもらってね。頑張ってきなさい」と笑顔で送り出してくれました。
この先生には本当に感謝しています。病院嫌いの自分でも、ここだけは信頼できました。
手術を決めたその日から、やることは変わらなかった
2度目のロッキングを経て手術を決意したものの、すぐにできるわけではありません。
それまでの期間も、できる範囲で筋トレやストレッチを続けました。
- 膝周りの筋力維持トレーニング
- 姿勢を整えるための体幹トレーニング
- 膝に負担をかけない生活動作の意識
「ここでサボった分が、術後の回復に影響する」と信じて、地味な努力を続けました。
次回は、紹介状を持って関東労災病院に初めて行った日のことを書きます。
前回の記事:
前十字靭帯断裂と半月板損傷、手術を選ばず復帰を目指したリハビリ開始の記録
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関東労災病院に前十字靭帯手術に向けて初通院!

