前十字靭帯手術でかかる費用と私生活を行う準備【退院日】
前十字靭帯手術の退院日。装具と松葉杖で一歩ずつ進みながら、入院費や装具代、保険の書類を確認し、これからの私生活の準備を整えていく様子

前十字靭帯・半月板の手術9日目(退院日)

どうも、えすひろです。入院生活も10日目となり、ようやく退院できることになりました。とはいえ、 足の状態はまだまだ万全とは程遠く、装具を付けていても普通に歩くことはできません。

特に朝は足が固まってしまい、膝を曲げ伸ばしするだけでもかなりの痛みがあります。 そんな状態ではありますが、この日を区切りに入院生活は一区切り、自宅での生活がスタートします。

退院当日の流れ

朝食を終えると、看護師さんから退院当日の流れについて説明を受けました。やること自体はシンプルですが、 実際に動いてみると意外とバタバタします。

  1. 説明のあと、病棟のスタッフがカートを持ってきてくれるので、自分の荷物をすべて載せる。
  2. 荷物を預けたら、カートをナースステーションに返却し、いつも通りリハビリへ向かう。
  3. リハビリが始まったら、病室に戻ることはもうない。
  4. リハビリ終了後、ナースステーションに戻って荷物を受け取る。
  5. そこで会計用の用紙を受け取り、1階の会計窓口で支払いを済ませる。
  6. 会計後、再度ナースステーションに顔を出してから、そのまま退院。

後半は「行って戻って」の動きが多く、正直ちょっと回りくどい印象もありますが、 病院側の手続きの都合もあるので、ここは従うしかありません。

最終日のリハビリ

退院の日のリハビリは、いつもより少し早めの時間に呼ばれました。 まずはこれまで通りのメニューをこなしてから、理学療法士の先生による「歩き方」の最終チェックに入ります。

朝は特に膝がこわばっているので、杖なしで歩くのはかなりしんどい状態でした。 平坦な場所をゆっくり歩くだけでも痛みがありますが、それでも先生からは「このくらいなら大丈夫」というお墨付きをもらえました。

最後に、階段の上り下りの練習をしてリハビリは終了。時間的にも短めで、内容も確認がメインといった感じでした。

入院・手術で実際にかかった費用

リハビリが終わるとナースステーションに戻り、退院時の請求書を受け取ります。 ここでは、今回の入院と手術でおおよそどのくらいの費用がかかったのかを整理しておきます。

  • 前十字靭帯・半月板手術を含む入院費用:約120,000円(3割負担後)
  • がっちりした膝装具の代金:約95,000円
  • 手術前に受けたMRIや通院・検査費用:約30,000円
  • 手術を決める前に使用していた簡易装具代:約30,000円

合計すると、自己負担ベースでもおよそ275,000円ほど使っている計算になります。 3割負担でこの金額ですから、医療費そのものはざっくり80万円前後かかっているイメージです。

もしこれを全額自己負担で支払うと考えると、正直ぞっとしてしまいますよね。

ただし、実際にはここから高額療養費制度などの公的な仕組みが使えるため、 条件を満たしていれば自己負担額はかなり抑えることができます。 私の場合は、最終的な持ち出しはおおよそ10万円前後で収まりました。それでも安い金額ではありませんが、 制度を活用するかしないかで大きな差が出ます。

費用の内訳や高額療養費の考え方については、別記事の 「前十字靭帯・半月板手術と入院にかかる費用」で詳しく解説しています。 手術を控えている方は、ぜひそちらもあわせて読んでみてください。

スポーツ保険に入っていて助かったこと

さらに、私の場合は普段からバスケットボールという激しいスポーツをしていたこともあり、 スポーツ保険にも加入していました。

この保険から入院保障が出たことで、入院費用のほとんどがカバーされ、 実際の自己負担は手術前の診察や通院の一部、ざっくり2万円程度で済んでいます。

最初に保険料を払い続けているときは「本当に必要なのかな?」と思うこともありましたが、 いざ大きなケガをしてみると、そのありがたみを痛感しました。

もしこれを読んでいるあなたが、今もスポーツを続けていてまだ保険に入っていないのであれば、 一度スポーツ保険や医療保険を検討してみる価値は高いと思います。 「安心してプレーを続けるための保険」と考えると、気持ちもだいぶ楽になります。

退院後の生活に向けた準備(自宅でのアイシング)

退院日に松葉杖で病院を出る男性を、両親が車で迎えに来た場面のイラスト
退院当日、松葉杖で病院を出る私を両親が車で迎えに来てくれたシーン。歩くのもつらい時期だったので、本当に助かりました。

会計を済ませ、ナースステーションで荷物を受け取ったら、いよいよ「退院」です。 とはいえ、歩行はまだ不安定なので、実家の両親に車で迎えに来てもらい、まさにVIP待遇で病院を後にしました。

帰り道でホームセンターに寄って、これからの生活で必須となるアイテムを購入しました。 それが「氷の型(製氷トレー)」です。

退院したとはいえ、膝の腫れと熱感はまだまだ続きます。自宅に戻ってからも、こまめなアイシングは欠かせません。 保冷剤でも代用できますが、カチカチに凍ってしまって膝の形にフィットしづらいのが難点です。 膝全体をしっかり包み込むには、やはり氷嚢+氷の組み合わせが一番使いやすいと感じました。

私は普通の冷蔵庫でも使える製氷トレーを5個購入しましたが、それでも 「もっとあっても良かったかも」と思うくらい、氷の消費量は多かったです。 これから手術を控えている方は、退院前に氷嚢と製氷トレーを多めに準備しておくと安心です。

一人暮らしで迎えた退院後の生活

本当は、ホームセンターでもう少し店内を見て回りたかったのですが、 車に乗っているだけでも膝にはそれなりの負担がかかります。足の限界を感じたので、早めに切り上げて帰宅しました。

その後は自宅まで送ってもらい、いよいよ一人暮らしの部屋で「退院後の生活」が始まります。 荷物も多く、一人ではとても帰れなかったと思うので、親には本当に感謝です。

実家に私用の寝るスペースが残っていれば実家に戻る選択もあったのですが、 すでにそんな場所はなく(笑)、幸い車で15分ほどの距離なので、 「何かあったら頼れる距離感」ということで一人暮らしを続けることにしました。

心配してくれる親の気持ちをありがたく受け取りつつ、「ここからは自分でやっていくしかない」と腹をくくって、 退院後の生活がスタートします。

とはいえ、当時の正直な気持ちは「これから本当にやっていけるのか…?」という不安だらけでした。 退院はゴールではなく、長いリハビリ生活に向けたスタートラインだったと、今になって強く感じます。

前後の入院記録

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