関東労災病院に前十字靭帯手術に向けて初通院!
初めての病院で、手術に向けた書類を記入する瞬間。心の中には少しの不安と、大きな決意があった。

どうも~!えすひろです。

2度目のロッキング後、とりあえずの処置はしてもらったものの、前より悪化しているのは自分でもはっきりわかりました。

自転車でペダルを踏み外すことが増え、軽いロッキングも頻繁に起こるようになり、お酒を飲めばかなりの確率で膝が不安定になる。

量が少し増えると「はい、ロッキングきた」という感じで、もはやお約束コースです。

そのうち、自分でロッキングを戻せるようにもなってしまいました。(笑)

かかとを地面につけて、強引に膝を伸ばすと「ゴリッ」と音がして戻る。
やっている側も「確実に良くないな」と思いながら、それでもその場しのぎで続けてしまう。

同じような症状が出ている方には、おすすめしません。
違和感やロッキングが続くときは、ちゃんと病院で診てもらったほうがいいと思います。


初めての関東労災病院へ――緊張しながらの一歩

手術をすると決めて、先生に紹介状を書いてもらい、手術をお願いする病院として関東労災病院へ行くことになりました。

初めて行く大きな病院は、それだけで少し緊張します。
受付を済ませ、指示された場所へ進んでいくだけなのに、そわそわして落ち着かない感じです。

この日の主な内容は、

  • 診察(以前撮ったMRI画像の確認と触診)
  • 手術日の相談と決定

まさか初回の受診で、いきなり手術日まで決まるとは思っていませんでした。

誰かにあらかじめ相談していたわけでもなく、その場で本当に決めてしまっていいのか、正直かなり迷いました。

でも、ここまで来てまた先延ばしにするのも違う気がして、

「もう決めてしまえ」

そう腹をくくり、その場で8月の手術日を決定しました。

この瞬間、逃げ道がひとつ塞がったような怖さもありつつ、ようやく前に進めたような不思議な感覚でした。

診察室で医師の前に座り、手術日を相談している男性。少し緊張した表情で話を聞き、医師は穏やかにカレンダーを示して説明している。
手術日を決めた日の診察室。静かな緊張と前向きな決意が交錯する瞬間。

装具の説明と9万円――現実味を帯びる準備

診察が終わると、入院に関する説明と、手術後に使う装具についての話が続きます。

次回来院時に装具のサイズを測ること、そしてそれまでに装具代として約9万円を振り込むこと。

ある程度覚悟はしていたとはいえ、金額をはっきり聞くと、やっぱりずしんときます。

ちなみに、僕の場合はその後の保険申請でかなり戻ってきました。
当時としては「思ったより返ってきたな」と感じたくらいです。

お金の手配も含めて、ひとつひとつが「本当に手術するんだ」という実感につながっていきました。


手術前リハビリ開始――筋力チェックと課題

この日がそれで終わりかと思いきや、

「手術に向けてのリハビリも始めましょう」

と言われ、そのままリハビリ室へ向かうことになりました。

朝一で病院に来てここまで進んだ頃には、すでにお昼を過ぎています。
軽くサンドイッチを食べてから、初回のリハビリに参加しました。

内容自体は難しいものではなく、

  • 現在の筋力の確認
  • 手術までにやっておくべきトレーニングの説明

ここで言われたひと言が、

「あ~、やっぱり結構落ちてるなぁ」

具体的な数値は聞かなかったものの、見た目も細くなっているし、実際に力も入らない。
自分でも薄々感じていた現実を、改めて突きつけられた感じでした。

さらに課題として、

  • 正座ができるようになっておくこと

膝の可動域を手術前にしっかり確保しておく必要があるとのことで、

  • 膝の曲げ伸ばし:10分×2セット
  • 膝を伸ばした状態で太ももの上に約2kgの重り:10分×2セット

このメニューを毎日続けるように指示されました。

リハビリが終わるころには15時を回っていて、初日からなかなかのボリューム。
「この先、大丈夫かおれ…?」と、少しだけ不安もよぎりました。


「3ヶ月で走れるでしょ?」と信じていたあの頃

この頃の僕は、正直かなり楽観的で、

「手術してしまえば、すぐ歩けるようになって、3ヶ月もあれば走れるかな」

なんて、本気で思っていました。

今振り返ると、かなり安易でした。(笑)

実際にやってみるとわかりますが、術後の回復はそんなに簡単ではありません。

人それぞれ回復のスピードも違うし、主治医の方針も違うので、ここで「こうすべき」と断言するつもりはありません。

ただ、自分の経験で言えるのは、

  • 焦ると不安が増える
  • 無理をすると怖さが残る
  • 地味でもコツコツ続ける人のほうが安心して前に進める

ということでした。

そして一番の問題は、自分自身が「コツコツ」があまり得意ではないこと。

三日坊主気味の性格で、毎日のリハビリや正座の練習を本当に続けられるのか――。
この時の私は、まだその重みをちゃんとは理解していなかったと思います。

それでも、関東労災病院で手術日を決めて、装具の準備をして、リハビリの宿題をもらったこの日は、

「再生」に向けて、後戻りできない一歩を踏み出した日

として、今でも覚えています。


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